パンやお菓子が歌って動く!海外のコマ撮りCMの紹介です。
The Great British Bake Off from 4Creative on Vimeo.
イギリスのテレビ番組の宣伝のようです。
料理コンテスト番組らしいので、食べ物を作っている過程を見せる演出は、多分それにちなんだものなんですね。
メイキング
コントロールが難しい実物を使っているからこそ、何度も試作を繰り返して試行錯誤しながら作り上げていったことが伺えます。もちろん合成や、作り物によるコマ撮りもしているとは思いますが、本物のお菓子を使っているカットとの混ぜ具合が絶妙ですよね!
Great British Bake Off – Behind The Scenes from Natasha Martone on Vimeo.
コマ撮り感が強調された演出
お菓子を動かす際に周りにこぼれた粉をそのまま残しているところや、作業している手を半透明で映りこませているところなど、あえてコマ撮り感・手作り感を感じさせる工夫が随所に見られて、そこも面白いです。
今はCGや作り物の精度が非常に上がっているので
これくらいわかりやすく実物であること・コマ撮りで撮っていることをアピールをしてみるのも面白いなぁと思いました。
細かいところでは、カットによってフレームレートを混ぜている(動きがカクカクしているところと、滑らかなところが同居している)ところも興味深いです。
一番顕著なのはオーブンから出されたクロワッサンのリップシンクの動きが、画面奥のドーナツたちのリップの動きより少ないのです。
もしかすると素材の数の問題とか、撮影上の都合だったのかもしれませんが こういった部分も、なんというか「抜け」を感じていいなと思いました。
ふだんコマ撮りの仕事をしていると、違和感のある部分や統一されてない部分、汚れ、バレものなどを排除して、できるだけ綺麗に仕上げることに夢中になりがちなのですが
実物ならではの揺らぎを演出として取り入れることも大事だなぁと感じさせてくれる作品でした。
そして言うまでもなく…、お菓子やパンが美味しそう!食べたい!