プロのコマ撮りの現場は、スタジオも機材も大きくて本格的。
そういう環境じゃないとコマ撮りは撮れないの?
そんなことはありません。作品の規模にもよりますが、個人の部屋のようなわずかなスペースでもコマ撮りはできるんです。
個人制作、または限られたスペースや予算内で撮る撮影現場のイメージ。
(イラスト:阿部靖子)
1:照明
アイランプがよく使われる。理由は、蛍光灯などと違いフリッカーが起きないためと、比較的手に入りやすいため。大型電気店などで購入できる。すごく熱くなるから夏場は大変!
※最近は安価で高性能なLEDライトが手に入りやすくなり、アイランプが主流ではなくなりつつあります。(2022年9月追加)
2:レフ板
光を反射させてセット全体に光をまわすために、ここではカポック(発泡スチロールの板)を吊ってそこに光をあてている。天井が白ければ、天井に光をあてても似た効果が出せる。
3:遮光
窓は遮光カーテンや暗幕でしっかり遮光!
4:カメラ
CanonかNiconの一眼レフカメラか、マニュアル設定ができるコンパクトデジカメでもいい。
個人制作ならiPadやスマートフォンなどで、コマ撮り用のアプリを使って撮ることもできる。
※最近はドラゴンフレームの対応機種が増えて、SONYなどのカメラでも撮影できます。ドラゴンの公式サイトから確認できます。(2022年追記)
5:突きだし
ボールや人形を支えている。カラ舞台を撮っておいて、あとで合成で消す。
6:かきわり
背景はかきわり。ここではセットペーパーを垂らしている。
セットペーパーはたるんだりなびいたりしないようクリップ等で固定しよう。
7:アニメーター
一人で撮影するときはアニメーターが直接PCを操作する。
8:机
机はゆれないしっかりしたものを選ぶ。
9:ガムテープ
机や三脚がずれないようにガムテープで固定しよう。
10:コード
うっかりコードを足にひっかけると大変なことになる。床にテープで止めておこう。
11:床
人の重さで床が沈んでしまい、カメラやセットが動いてしまうことがあるので、カーペットや畳は向かない。フローリングでも人が乗ると沈んでしまうことはよくある。
12:音楽
一人 or 少人数なら好きな音楽をかけられる。