作品レビュー 2021年11月9日

朝ドラ『カムカムエヴリバディ』オープニング

11月1日からスタートしたNHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』のオープニング映像を竹内泰人が作らさせていただきました!!

『カムカムエヴリバディ』オープニング


https://www.youtube.com/watch?v=ZrdJwDarFdA
↑リンク先のYouTubeで見れます↑

主題歌はAIさんの「アルデバラン」です。
毎朝見られる番組なので見た人が元気になれるように、明るくカラフルに、温かく爽やかなオープニングになるようにしました。

コメント

僕は監督として、映像のストーリー&コンテ&アニメートを担当しました。

オレンジ色の女性の人生を軸に人と人のつながりや時代のつながりを描きました。
オレンジの女性はドラマの安子やるいということではなく、抽象化した女性象です。多くの人に共感してもらえるようなシーンを詰め込みました。

空間と時間の進れ


カメラが後ろに下がるにつれて女の子時間が進むシーン。四季が移り変わって、冬の後にもう一度春になることで時がまわって次へめぐる意味をこめています。


空間の奥行きと時間の流れが重なっているアイデアが僕的に気に入ってます。構造としては過去作『オオカミとブタ』のラストシーンと似てます。

輪っかの世界


世界の繋がりを輪っかで表現。その輪がいくつも積み重なって歴史ができているというイメージで作りました。奥のほうが過去、手前が現在になっています。

カムカムエヴリバディのロゴにも丸の形が入っています。今回のドラマでは丸というモチーフを大事にしたいとNHKのデザイナーさんに話を聞いて、この輪っかのデザインが生まれました。

作り方手順

人や建物はぜんぶペーパークラフトで作ってます。物によって画用紙の種類も変えたり。ぜんぶカッターナイフで手切りしてます!

グリーンバックやブルーバックでコマ撮りをキャラクターごとに撮影。編集ソフトの中で空間配置をしています。
今回、カメラワークをゆったりと大きくやりたかったので、カメラワークがパソコンの中でつけれるようにこういう手順にしました。

影の演出


ペーパークラフトの髪の影が顔に落ちるようにしたり、スカートの影が脚に落ちるように隙間を作ってます。それぞれの隙間を微調整して影がやさしくふわっと落ちるのか、ぴっちりした感じに見えるのかという違いもがんばって出しました。

ガイドブック


さらに詳しいメイキングは『カムカムエヴリバディ』のドラマガイドブックにも載っていますのでよければご覧ください。
→Amazon 「カムカムエヴリバディ Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド)」

ほかにもNHKのいろいろなところでメイキングが載る予定です。お楽しみに。

スタッフ

監督 & アニメーター:竹内 泰人(キラメキ)
撮影:市川 森一
編集:市原賢治
コンセプトデザイン:伊佐奈月(SHA inc.)
美術:小林 郁子(HATA DECORATIVE ART)
美術制作:近藤知佳、吉澤綾乃、深川季那、柴野海咲、金川なな子
プロデューサー:増田悠希(キラメキ)
プロダクションアシスタント:眞鍋萌(キラメキ)
制作会社: 株式会社キラメキ


ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像

「コマ撮り大好きコマドリスト」を名乗って活動中。
コマ撮り映像作家、CM監督、アニメーター。本人が監督するだけでなく、他の監督の企画にコマ撮りアドバイザーとして参加することも。

マネージメントはCM制作会社キラメキ。お仕事の依頼はこちらまで
【キラメキのサイト】
日記サイト【無重力とザクロドクロ】
Facebook
Tiwitter