ドラゴンフレーム 2018年3月20日

【DF3&4】Dragonframe事件簿~カメラの設定ミス編~

カメラは上位機種になるほど、機能が増え、より細かい設定できるようになります。
しかし時に機能の多さが仇となり、設定ミスが起きることもあります。

以下は、カメラがCanon5D markⅡ・markⅢ、
Dragonframe3.6を使用して撮影したときに実際に起きたケースを元に書きました。
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①前に撮った画像と色味がちがう!?

まずはカメラ設定画面で、ピクチャースタイル、ホワイトバランスの設定が前に撮った画像のものと合っているか確認してください。
それらが合っていても違う場合は、カメラ本体のMENUから
色空間→AdobeRGB / sRGB
どちらかを選択して撮影し、比べてみてください。
この設定で画像の色域が変わります。
RAWを撮っている場合は問題ありませんが、JPEGだけで撮影している時は注意してみてください。
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参考URL: http://www.photografan.com/basic-knowledge/colour-setting-srgb-or-adobergb/

②ライブビュー画面の明るさがしょっちゅう変わる!?

X1の画像は変わらないのに、ライブビューの明るさだけがコロコロ変わる場合。
カメラ本体のMENUから、ライブビュー機能設定→静止画のみ→露出シミュレーションをON
で改善されます。
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また、設定した露出がライブビュー画面に反映されない場合にも露出シミュレーションは有効です。(ただしスローシャッターで撮影するときは、露出シミュレーションをONにしていてもライブビューが暗く、本番の画像の明るさと大きく異なることがあります。)

③撮影した画像が16:9になっていた!

カメラが動画モードになっているか、カメラ側の設定でアスペクト比が16:9になっている時に起きました。
これはドラゴンフレーム上で気がつくのは難しいです。撮影前には必ずカメラ本体を確認しましょう。

しかし気をつけていても、動画とコマ撮りを交互に撮影している場合、特にカメラマンとアニメーターで分業している場合には起きやすい…。
そういう時は撮影直前に、カメラ設定画面のシャッタースピード欄を確認しましょう。
動画モードになっていると1/30以下のシャッタースピードが設定できなくなり、1/30以下は赤く塗りつぶされます。

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④カメラで露出設定したはずなのに、ドラゴンに繋いだとたん絞りやシャッタースピードが狂う!

絞り、シャッタースピード、isoなどはカメラよりドラゴンでの設定が優先されるため、こういったことが起こります。
カメラマンとアニメーターで分業している場合、
カメラマンは慣れているカメラ側のボタンで設定をいじりたくなってしまうことがあるので、そこは堪えてもらってドラゴンで設定してもらえるよう話し合いましょう。
あとは、撮影直前にカメラマンに露出設定を確認してもらうのも事故防止になります。

こんな時に注意

カメラ設定に関する事故は、カメラ(や、扱う人)が「いつもと違う」状況のときに起こりやすいです。
特に①~③はカメラを二台以上使う場合、カメラを借りた時、人に貸して返ってきた時に起こりがち。ご注意を!

Ver:Dragonframe 3.6.9,Dragonframe 4.0.4


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アニメーター・セット/人形造形
コマ撮りアニメーターをやっています。動かすのが好き。
セットや小道具、人形も作ります。
ドラゴンについての解説を書いてますが、まだわからないことも多いので
こういう使い方もあるよ!等あったら、ぜひメールください。
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