
砂の城
b’The Sand Castle’, b’Co’ b’Hoedeman’, provided by the National Film Board of Canada



メイキング
『シュッシュッ』と同様カナダのNFBでつくられた作品。1977年、アカデミー短編アニメ賞を受賞。 積み木につづいて砂です。いったいどうやって撮影されたのでしょうか?グラフィック社から出版されている「コマ撮りアニメーションの秘密―オスカー獲得13作品の制作現場と舞台裏」にメイキングが載っているので少し紹介。アイデア
ホードマンがビーチで砂の城を作って遊ぶ人たちを見てこの話を思いついたとか。子供にとって不思議なお話になればいいと思い、本人は深いメッセージを込めるつもりはなかったようですが、作品が完成すると様々なメッセージを受け取れるものになっていました。セット

カメラ
観客が世界に入り込めるように、カメラはキャラクタと同じ目線になるように低くセットし、カメラのまわりに砂丘を囲むように配置。カメラやレンズにとって砂は大敵なのでビニルでカメラを包んで撮影。それでもレンズに砂が入ってしまったとか。湿った砂

人形

アニメート

砂嵐
砂嵐をつくるのが1番大変だったそうで、地面に砂を少しずつまぶしたり、息を吹きかけたりしながら砂が降り積もる様子をアニメート。そして空中に砂を撒いた瞬間にシャッターを切ることで、飛ぶ砂つぶも撮影したそう。(なんとういう労力!!)リンク
NFB サイトAmazon「コマ撮りアニメーションの秘密―オスカー獲得13作品の制作現場と舞台裏」 アカデミー賞を受賞した13のコマ撮り作品のメイキングを乗せた本。中古でしか手に入りませんが、面白い作品がたくさん載ってて一読の価値あります。今回紹介したこと以上に詳しいメイキングが載ってますし、ホードマン含む、作者たちへのインタビューもあって、その熱意にも触れられます。