節分も近いですし、鬼にまつわるコマ撮りの紹介です!
前回紹介した『中年婦人ドミノ』のヒポポタマスによる『鬼ドラマー』ご覧ください!!
感想とか
『中年婦人ドミノ』につづきまして、またしても「ひたすら」な作品でしたね。
真っ暗な空間に煙(綿)が流れ、太鼓がカラフルに光り、筋骨隆々な鬼がドラムと向き合う世界観。とにかく力強いです。ライティングも凝ってるし、カット割りも多くてすごいんですが、なによりドラムソロをコマ撮りでひたすら作っているということ自体がかっこいい。
多分ですが、バスドラに書いてあるの「SUGOI 02」は「すごいおに」の意味ですね。細かなネタを仕込んでます。
メイキング
メンバーのもりこさんにメイキングについて聞きました。
アイデアの出発点
企画のアイデアは別の作品を作ってる時のメンバー同士の雑談から。
「鬼ドラムって言うけど(超絶技巧のドラム演奏に対するネット用語)、本当に鬼がドラマーかもしれんよな」「叩くんはやっぱメタルかな」「強そう」「どばしゃーんって叩くと雷が光る!」という会話から次回作が決まったそう。
音楽とのやりとり
ヒポのメンバーはドラム演奏に詳しくないのでドラマーの演奏動画をネットで見て勉強。参考にしたサイトがこちら。
ドラマーワールド
http://drummerworld.com/index2.html
「こういうシーンを入れたい!」というシーンと汎用性のあるシーンを事前に撮影→音楽発注→音楽にあわせて撮影素材を組み合わせて映像を作りつつ→音楽の修正など何度かやりとり→最終的にはBGMに合わせて映像を編集。という流れ。
BGM(ドラムソロ)をつくったのはヒポポタマスとよくタッグを組んでる野崎さん。
「いつもBGMをお願いしている野崎さんが、大変空気を読んでくれるかつおもろい方なおかげで、お互いに刺激し合うみたいな作り方ができて、大変ありがたいです。BGMのインスパイアもとがヒポのアイデアとかビジュアルで、つくってもらったBGMに映像をのせて編集をしあげるって感じですね」(もりこさん)
そして音と動きのシンクロよりも、ドラム演奏のかっこよさを優先してつくったそう。たしかにかっこよさは伝わってきます。
ドラムセット
ドラムセットや人形はメンバーの中でそれぞれが担当。シンバルはアルミ板を叩いて作ったそう!雷様の太鼓にはLEDを仕込んでます。
「ヒポの作品づくりは、基本的に信頼できる人に任せる&任せたことによって生まれるおもしろみや偶発性を楽しむというところがあるので、BGMもセット作成も何をしたいのかの認識を擦り合わせたら、あとは基本的にそれぞれにお任せです。必要に応じて中間擦り合わせとかはしますが。」(もりこさん)
こちらにメイキングの写真が載ってます。
ヒポポタマスの写真たち
プラスチックケースからドラム作るとか賢い。楽器屋さんに実物を見に行ったり、神社に参拝にいったりほのぼのした写真も。他のページでは撮影セットの様子が垣間見られる写真もありますよ。