お待たせしました!2022年11月5日に開催したオンライントークイベント「コマコマ隊のコマドリレー」のアーカイブ映像を公開しました。
第一部
オカダシゲルさん
ーーコマ撮りアニメーター
「演技は体の動き+顔の表情」
プロのコマ撮りアニメーターに転身してからも、YouTubeで自主制作作品を発表し続けているオカダさんに、自主制作を始めた経緯をお聴きしました。また人形アニメの演技と実写などの演技のちがい、演技をもっと上達させるための練習など、オカダさんが実践されていることについてお聴きしました。「これからアニメーターになりたい人に」コマ撮りアニメーター志望の人必見!
山本真由美さん
ーー人形工房
「人形の1mmを考える」
コマ撮り人形、手使い人形など動かせる人形を専門に作られている山本さん。「コマ撮り人形製作のポイント」「人形を作ってみたい人にアドバイス」「コマ撮りを仕事にするきっかけは?」などのお話をお伺いしました。工房見学ではお仕事場の様子や、お気に入りの道具を見せていただきました!
上野啓太さん
ーーフリーランス コマ撮りアニメーター 美術・人形製作 アーマチュア・仕掛け製作
「素材とセッションするように作りたい」
アーマチュアや吊り具・タンクなどの仕掛けを見せて頂いたり、眞賀里文子さんの元でアシスタントをやっていた頃の話、八代健志監督の「ごん」を通して仕事の幅が広がった話、「時間経過を感じる素材」の魅力の話など、さまざまなお話をお聴きしました!
第二部
宮島由布子さん
ーーコマ撮りアニメ・ジオラマ・立体造形制作 アトリエKOCKA(コシュカ)
「一番重要だなと思うのは設計と事前のシミュレーション」
コマ撮りアニメの監督と組んで美術セットを制作されることが多いアトリエコシュカさん。3DCGソフトを使った美術設計についてや、事前シミュレーションの大切さ、クライアントとのやりとりで気をつけることなど、プロとして仕事をするとき役立つ実戦的なお話を伺いました。工房見学もさせていただきました!
錦織毅さん
ーースタジオプラセボ エグゼクティブプロデューサー
「2D・CGにコマ撮りが加わることで、幅広い提案ができる」
2D・3DCG・コマ撮りアニメーションの制作会社・スタジオプラセボ。錦織さんはプロデューサーであり、会社を設立して17年めの社長でもあります。
コマ撮りの企画から納品までのワークフローについてと、プロデュースとクリエイティブを分業できることの強み、2Dや3DCGにはないコマ撮りの魅力とは?など、コマ撮りだけでなく映像業界を志す人にぜひ聞いてほしい内容です!求人情報についても。
第三部
土屋萌児さん
ーーアニメーション作家
「自分がびっくりするような展開に持っていきたい」
切り紙アニメーションで独特の世界を表現する作家の土屋萌児さん。
絵コンテを描かず、作りながら次の展開を考えていく独自の制作スタイルについてお聞きします。
現在制作中の耳なし芳一を題材にした作品『Hoichi』に込めた想いとは。土屋作品の魅力を凝縮した作品集の上映もあります!
[新世代トークセッション]
宮村和さん
ーーコマ撮り作家
小長谷陸人さん
ーーコマ撮りアニメーター
近年コマ撮りを仕事にし始めた方たちをお迎えしてMCと4人でトークする新世代トークセッション。
作品集の上映・コマ撮りを始めるきっかけになった作品は?・制作をしていて一番楽しい作業は?・コマ撮りを仕事にする上で目標・不安や悩みなどお聞きしました。「CGとコマ撮りの違いがなくなってきている中、コマ撮りの強みって?」「コマ撮りのあたたかみって具体的にどういあこと?」などの疑問にも、MCがプロの視点から答えます。
編集後記
今回はできるだけ多くのゲストをお呼びしたかったので、「一人のトーク時間は15分」と設定しました。
なので事前に質問を決め、ゲストと打ち合わせをして15分で話をまとまるよう取捨選択したことで、どの回でもとても濃いお話を聞くことができました。また、ゲストの方自ら画像や動画を用意してくださったり、工房見学など視覚的にも楽しく充実した内容になったと思います。
まだまだコマ撮りの世界は深く広く、お話はつきません。視聴者の方に「もっと聴きたい、知りたい」と思ってもらえたら嬉しいです。