ノーマンマクラーレンの名作ピクシレーション(人のコマ撮り)の紹介です。戦争を描いていまして、直接的な暴力表現があります。
隣人
Neighbours, Norman McLaren, provided by the National Film Board of Canada
前回の『砂の城』と同じくカナダのNFBに所属したノーマン・マクラーレンの代表作の1つです。
『隣人』は1952年の作品。
仲が良かったはずのお隣さんが、一輪の花を巡ってしだいに争いあい、狂気に落ちていく様を描いています。
最初ピクシレーションのコミカルな動きで楽しい作品かと思ったら最後はかなり狂気じみた暴力の応酬になって怖さが強調されてます。個人的には奥さんと赤ちゃんが蹴飛ばされるシーンはやめてくれ!って思いましたけど、男たちが始めた戦争の被害は女性や子供まで及びますよね、残念ですが。
ピクシレーション
人が地面を立ったまま滑ったり、寝転んだまま滑ったり、何度もジャンプして空中浮遊したり。魔法のように柵を動かしたり。普通ではありえない動きをつくることもコマ撮りアニメーションの面白さの1つですね。