作品レビュー 2020年1月27日

Western Spaghetti

コマ撮りには人形アニメやクレイアニメなどジャンルがありますが、ここ数年で1つのジャンルになったと思うのが、文房具など食べられない雑貨をつかってご飯を作る「料理コマ撮り」!!。YouTubeでたくさん見るようになりました。

今回紹介するのはその元祖と言ってもよい作品。2008年、アメリカのコマ撮り作家PESさんの作品です!

Western Spaghetti

なんの食材?

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目玉シールは塩の表現でしょうか?

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アルミホイル(?)で油。形ちがいのアルミホイルで広がる様子を

にんにく(?)

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ルービックキューブはニンニク?。包丁できれない物を使うのが見た目に面白いですが、ここのポイントは“本当は切ってない”ことです。小さいサイズのルービックキューブに置き換えて、あたかも切ったように見える表現がすごい。

トマト

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トマトは裁縫の針山ですね。形がまんまトマトですが。この雑貨を見つけてくるのがすごいと思います。PESさんは小道具探しに何年もかけるとインタビューで言っていました。全ての小道具に妥協がなく、全部のアイテムが「面白い!」と言えるのがすごいのです。

お湯

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沸騰するお湯はプチプチシートの置き換え。これはすごい発明でした。鍋からふきこぼれた表現もいいですよね。

バター(?)

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黄色い付箋はバター?。ヘラですくって、フライパンの熱で溶ける様子がリアル!徐々に小さくなる形で置き換え。

パスタ

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カラフルな棒(これは何?)を茹でたらゴム(?)のパスタに。素材が入れ替わる時に大事なのは色が似てることですね。形と色の両方が変わるとわけわからんことになります。
そして、ザルにあげたときにお湯が下に流れてく様子が自然。その自然さにビビりますね。ほんとに水が流れたのかと思いました。

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ここにあげてないアイデアもだくさんありますが、どの食材どのシーンも面白い!

食べられないギャップ

食べ物でないもので料理を表現するというのはとてもコマ撮りらしい作品だと思います。CGで同じことをやってもシュールで面白いかもしれませんが、「食べられる料理」と「食べられない物」のギャップは実写のコマ撮りだと際立ちますね。