前回の長谷工のCMで3Dプリンターの話が出て来ましたので、今回は3Dプリンターを使いつつ違う雰囲気のコマ撮りを紹介します。いろはすのサイト用のムービー『いろはすの森』です(2016年のキャンペーンでした)。僕はコマ撮りパートの監督をしました。
ジオラマ制作のメイキング
人形
こちらの3Dプリンターは石膏のタイプです。
石膏の層に着色料と接着剤をかけて作っていくので、3Dプリンターから出力された時点で色がついています。
歩いているところなどのアニメーションは、人形のポーズ違いを2パターン用意して、全身を置き換えてます。
沢山の人がいろはすを飲むシーンは、ポーズ同じまま角度を変えて飲む演技をしています。この企画は「ジオラマを作った」というとこが大事なテーマだったので、人形の動きもなめらかなものではなく物っぽさを感じるようなものにしました。
木が生える
森が育って行く表現はサイズ違いの木々を用意して置き換えで撮影しつつ編集でオーバーラップに。ジオラマが巨大だったので3人がかりで木を抜き差ししました。
川の表現
このジオラマは本当に水が流れる様に作っています。水が流れている様子をハイスピードで撮影して編集でスローモーションにしています。美術スタッフさんに教えてもらったのですが、水などの表現はそのまま撮影すると川が小さいということが目立ってしまうそうで、リアルな川の動きに見えるそうです。そして小さい模型になるほどスローモーションもより遅くする必要があるそうです。
川面に光がキラキラさせるのも照明スタッフがすごい頑張ってくれました。いろんな方向から光をあてて川面にちょうどよいキラメキを出してくれてます。
ウォーターニュートラリティ
コカ・コーラ社は「ウォーター・ニュートラリティ」という、”製品に使った量と同じ量の水を自然に還元する”取り組みを行っています。この動画はそういった活動について紹介するもので、サイトはこちらになります。
http://www.i-lohas.jp/neutrality/