こんにちは。8月30日にコマコマ勉強会の2回目をしてきました。その報告です。
会場は僕のマネージメントをしてくれてるCM制作会社キラメキさんのスタジオをお借りしました。プロジェクターが映画館みたいに大きい!
生徒は20人(学生9人、社会人11人)
将来的にコマ撮りの仕事がしたい人、趣味でやってみたいひと、人形を作っているからそれを動かしたい人などなど、色んな理由はありますが、コマ撮り好きが20人!集まっていただいてありがとうございました。
演出論
授業内容は基本的にはコマ撮りにおけるセッティングの注意点、照明の作り方、カメラの基礎知識などですが、その中で好評なのが演出についての話。
カメラアングルを工夫して人形の固定を楽にする方法や、実際に人形アニメはどういうアングルとカットのつなぎになっているのかを実際の作品を見せながら解説します。今回は『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』を題材に話しました。
この中の2分くらいを見せながら、カットの意味や効果を話しました(僕が読み取って解説するだけなので、監督の本心かわわからないですが)。短い時間の中でも多くのテクニックや演出のねらいが入っているのがわかります。他にも『おかあさんといっしょ』やテレビドラマ『水戸黄門』の例をあげて話をしました。演出の意識がでると作りたいものの幅が広がります。映画演出論の書籍もあるので読んでみるとよいですよ。
“小学生は教え合う”
勉強会の冒頭で“小学生は教え合う”という話をしました。
雇うなら小学生
まずはこちらのブログを読んでください。
植松電機の社長植松努さんのブログ「雇うなら小学生」
https://ameblo.jp/nyg1t10/entry-12492789623.html
植松電機に会社見学にいくとペットボトルロケットを作るワークショップがあるそうです。小学生も中学生・高校生・大学生も参加する。 そのときに説明書は渡すけどつくり方は教えないそうです。そうしたときに一番最初に作り上げるのは小学生のグループだそうです。高校生や大学生よりも早い。なぜか。
小学生たちはとりあえずやってみて、上手くいったら隣の子に教え、それを聞いた子は自分でやってみて、上手くいったら更に隣の子に教えます。それがどんどん広がるから早い。
逆に学歴があがるにしたがって、教えない、尋ねない、助け合わない。
なぜかといえば「間違ってたらどうしよう」と教えない。「迷惑になるから」と尋ねない。「断られたら気まずい」と助け合わない。という気持ちになるわけです。それで一人で動けなくなる子が多いそうです。その気持ちすごくわかります。でもそれでは自分も友達も成長しないわけです。
僕たちも小学生
「小学生は教え合う!」 とてもいい言葉だと思いました。
勉強会に来た生徒たちは、いわばコマ撮り学校の小学1年生です。コマ撮りを1つ作った人は2年生で、僕は経験があるので4年生って感じでしょうか。
未熟な僕たちは教え合わないと成長できません。知らないことは聞かないとわからない。教えてみて間違いに気づくこともあります。
だから恥ずかしがらず「こういうの作りました」と見せましょう。人形はどんな素材で作ったかを言いましょう。「こんなクオリティは素人っぽいかな」とか考えなくていいです。2年生くらいの知識の方が1年生には役立つことも多いです。
そうやってみんなでちょっとずつ成長していきましょう。
僕たちは小学生。
合言葉は“小学生は教え合う”!!
という話をしました。
生徒同士も話し合ったり友達になったりできたようで良かったです。
反省点
逆に僕は生徒全員とお話できなかったのが反省でした。教えたいことが多すぎて、僕自身は忙しくしてしまった。もっと全員で交流できる時間をとればよかったなと思いました。
インカム
大きい会場だったのでマイクを使って話したのですが、撮影のデモンストレーションをしてると両手を使うからマイクを離しがちで、声が聞こえにくいときがありました。すいませんでした。インカムとか検討しないと。
まとめ
反省点もありますが、それらを踏まえてまた開きたいと思います。他にも人形の作り方や音についてとか、勉強したいことはたくさんあるんですよね。どうやってこうかな。専門の人を呼んだり、あるいは座談会トークショーみたいなのでもいいな。
“小学生は教え合う”もそうですが、もの作りの考えも色々話しました。そういうこともコマドリルで書いてほしいと言われたので、記事にしていこうかなと思ってます。
それではまた。良いコマドリライフを〜。