コマ撮りの作り方についての本の紹介です。
私、竹内泰人が書きました。
初めてコマ撮りをする人向けに楽しい感じで書きました。作例は全部で20個で、材料などは100円ショップとかで買えるものを中心に、すぐにコマ撮りできるようなアイデアをたくさん考えました。すべてYouTubeで見れますのでここで紹介します。
身近なものを使ったコマ撮り
えんぴつと消しゴム
マグカップくん
家にある雑貨にシールで目をつけたらキャラクターになります。動きにもまっすぐやジグザグなどバリエーションが考えれますという作例です。
スーパーボールマジック
お気に入りのコマ撮りです。ビー玉とおはじきの「置き換え」でまるでビー玉を潰したように見えるのが好きです。
手袋じゃんけん
手袋に針金をいれて作りました。
フェルトちょうちょ
布とかでもコマ撮りできます。真俯瞰のアングルならキャラクターをささえなくていいので楽チンです。
紙を使ったコマ撮り
バースデーカード
お子さんとかを出演させたかったら写真から作れるよという作例
フランス旅行記
顔写真からキャラクターを作って見ました。自分の写真なのでやや恥ずかしい作例(笑)
オオカミとリンゴ
リンゴを丸呑みして上手に芯だけ吐き出すオオカミ(笑)
紙人形バスケット
関節をつけた紙人形のコマ撮り。こういうパーツごとに切り分けて並べる撮影を「切り絵アニメ」や「カットアウトアニメ」と呼びます。
粘土を使ったコマ撮り
ブルークレイ
ねんどがうねうね動きます。ある形から別の形へ変形していく動きをメタモルフォーゼと言います。
空色カメレオン
一番撮影日数がかかった作例。カメレオンがどんどん柄を変えていき、最後はシュールなのかホラーなのか・・・?
キャッチボール
ねんどでキャラクターを作る作例です。ボールは糸で釣りました。
食べ物・飲み物を使ったでコマ撮り
みかん顔
僕が大好きなジャンル、食べ物コマ撮りです。
カラフルチョコ
お菓子は色や形が可愛いものがたくさんあると思うで、コマ撮りしたくなるモチーフの1つですね。
たい焼き食べるよ
たい焼きでもコマ撮りします。今回はスマイルマークが食べます。
ジャガイモ星人
ジャガイモをスライスして撮影したものを逆再生するやりかた。僕がよくやる手法ですね。
意外なものを使ったコマ撮り
黒板ロケット
ひたすら黒板に絵を描いて消しての繰り返し!
砂らくだ砂さかな
砂を使ったコマ撮りです。
公園ピクシレーション
人でコマ撮りする手法「ピクシレーション」の作例。ジャンプしまくると足をつりそうになるから準備体操はちゃんとしてね!
ぺらぺらバイク
バイクがくるっとまわりつつ、カメラワークも回ったようにみせる演出が気に入ってます。
さいごに
プロの撮影方法について(機材とかアーマチュア等)まではふれていませんが、各作例で撮影の方法や演出方法の解説をしています。フレームレートの考え方、加速や減速、アクションの前にする予備動作、動きの何に気をつけたら良いか、どうやったらそれっぽく見えるのか演出や、コマ撮りならではの省略の表現とかについても書きました。
撮影だけでなく、撮影や編集に使うソフトウェアの紹介とそれぞれの簡単な使い方も載せています。編集ソフトのすべての機能を網羅することはできませんでしたが、この本を読んで簡単な編集はできるようになると思います。
ある小学校でこの本を使ってコマ撮りの授業をしたことがあります。総合学習という名前の授業で、5年生が1年間かけていろんなコマ撮りを作りました。僕は2回ほど授業にお邪魔して子供たちの作品に真剣なダメ出し(笑)やアドバイスをしました。子供達がアイデアをどんどんだしたり、観客にわかりやすくストーリーを伝えることについて真剣に考えたり、彼らの成長がすごくて驚きました。
子供向けのワークショップなどを考えている人にもこの本を活用してもらえたらと思います。
コマ撮り始めてみたいなという方はぜひ読んでみてください。