知り合いの岩井澤健治さんがつくられたアニメーション映画『音楽』が下北沢トリウッドにて上映されます。それに併せまして岩井澤監督がセレクトしたさまざまなアニメーションの特集上映が行われます。手書きのイラストアニメーションやコマ撮りアニメーションもありますので併せてご覧ください。すご作家が集められています。そのラインナップに僕(竹内泰人)の『魚に似た唄』もあげていただきました。(2010年の作品なのですが岩井澤さんがいまでもたまに見るそうで選んでいただきました。ありがとうございます!!)
『音楽』予告編
大橋裕之による漫画「音楽と漫画」を原作に、岩井澤監督がつくったこの映画は、作画枚数4万枚(!)を手書き、制作期間七年間!さらに演奏シーンなどはロトスコープ(実写映像をなぞることでイラストアニメにする技法)でつくらています。ラストのライブシーンは演者や観客のエキストラをあつめて実際ライブしているのを撮影して、イラストアニメにするという手間がすごい。その結果普通のアニメにはないカメラワークやキャラクタの躍動感がとにかくすごいのです。
世界4大アニメーション映画祭の1つであるオタワ国際アニメーション映画祭で長編部門でグランプリ受賞です!とにかくすごい!
イベントにむけて監督のコメント
この度、短編アニメーションの特集上映を企画しました、岩井澤健治です。
今回の特集上映は、表現豊かで多種多様なアニメーション作品を、少しでも知ってもらう切っ掛けになればと岩井澤自ら企画しました。
上映する作品は、単純に面白かったり、個人的に大きな衝撃を受けた作家の方々で「音楽」を制作する上で少なからず影響を受けていたりもします。
合わせてニューディアーの土居伸彰さんにご協力いただき、ドン・ハーツフェルト作品集とブルース・ビックフォード傑作選の上映もいたします。
短編アニメーションはパソコンのブラウザやスマホで観ることはあっても、映画館で観る機会は少ないかと思うので、是非ともスクリーンに映し出されるアニメーションを体感して下さい!
― 岩井澤健治(『音楽』監督)
上映日時
2020年7月11日(土)~7月31日(金)
※火曜定休
※各プログラムを日替わりで上映
平日 18:10〜
土日祝日 15:00〜
詳しい上映スケジュールは下北沢トリウッドのサイトをご覧ください。
下北沢トリウッド
料金
1プログラム
一般 1,500円 / 学生・シニア 1,200円 / 高校生以下 900円
『音楽』の上映スケジュール
平日16:40〜
土日祝 13:30〜
*『音楽』は特集プログラムの前の時間に別プログラムとしてあるようです。
Aプログラム(約65分)
『サイシュ~ワ』 (4分) ぬQ
『夜になった雪の話』 (6分) 幸洋子
『タンポポとリボン』 (7分) 若井麻奈美
『レッツゴー番長デッドオアアライブ完全版』 (25分) 鈴木専
『MOWB』 (14分) ゆはらかずき
『山』 (9分) 岩井澤健治
*『夜になった雪の話』 『タンポポとリボン』がコマ撮り作品です。他のアニメーションも特殊なつくりが多いのでコマ撮りを含んでるかもしれません。
Bプログラム(約65分)
『パラダイス』 (20分) ひらのりょう
『魚に似た唄』 (5分) 竹内泰人
『パカリアン』 (11分) 秦俊子
『ある日本の絵描き少年』 (21分) 川尻将由
『cosmic!』 (3分) 一のせ皓コ
『太郎は水になりたかった』 (5分) 岩井澤健治
*『魚に似た唄』『パカリアン』 がコマ撮り作品です。他のアニメーションも特殊なつくりが多いのでコマ撮りを含んでるかもしれません。
Cプログラム (約80分)
明日の世界 ドン・ハーツフェルト作品集
特別プログラム(約65分)
ブルース・ビックフォード傑作選
ビックフォード氏はクレイアニメで気が狂ったのうな作品がとにかくすごい作家です。
こちらごらんください。
ひたすらクレイでメタモルフォーゼしていて、見ているとこちらの脳みそがどっか吸い込まれそうになります。