僕が5年前に作りました、マスキングテープを使ったコマ撮り作品を紹介します。
規模が大きいですね!
場所はシバウラハウスという建物です。
シバウラハウスのサイト
シバウラハウスは広告の会社が入っているビルですが、レンタルスペースがいくつもありまして、そこでヨガ教室・音楽ライブ・子供向けの工作ワークショップなどを開いています。シバウラハウスの方に「この場所を使ってコマ撮りで何かしませんか」とお話をいただき、展示空間をつくりつつコマ撮り撮影をして、展示期間の最終日に親子向けにコマ撮りのワークショップするというイベントをしました。
この空間を自由に使って良いとのことだったので、汚さないで壁や床にコマ撮りできる素材としてマスキングテープを選びました。前々からマスキングテープでコマ撮りできないかと考えていたのです。そこで協力をお願いしたのがカモ井加工紙株式会社さん。おしゃれ雑貨マステ界をひっぱってきたあのブランド「mt」を作っている会社です。
カモ井さんに大量のマスキングテープをいただてこのコマ撮りを作りました。自主制作の映像なんですが、映像の最後にmtのロゴを表示して、宣伝にもなるようにして、カモ井さんに映像をお渡ししてmtのイベントなどで展示映像として使っていただきました。
メイキング
ボランティアスタッフ
スタッフは基本的にツイッターで募集したボランティアスタッフと僕だけ。学生さん9人が集まってくれました。(あと友達が2人くらい遊びで手伝いに来てくれたり)交代で1日に3人くらいに来てもらって、みんなでmtをペタペタ貼る撮影。ウシくんや電車なんかの美術も作ってもらいました。最後の花のシーンは11人がかりでやったはず。
自然光をそのまま使う
ガラス張りの空間なので自然光をそのまま使うようにしました。太陽が雲に隠れると明るさが変わるので1コマ撮影する度に3回くらいシャッタースピードを変えて撮影して、前のコマと明るさが近いものを採用するというやり方に。あと自然光を使っていることはこの作品の良さだと思っているので多少のチラツキはそのままにしました。
基本的に陽が出ている間しか撮影できないので1日に1シーンしか撮影できませんでした。でもリンゴを食べるシーンと陽が落ちてから撮影したので、リンゴが木になるシーンの撮影は後日の夕方に撮影することで、昼のシーン→夕方のシーン→夜のシーンというふうに映像としてつながって見えるようにしました。
撮影は11日間でした。11日の撮影で4分の作品ってコマ撮りとして超特急です。撮影が終わった翌日に編集してその次の日に音楽をつけてもらってすぐにYouTubeにアップしたみたいな、勢いのある作品でした。
といったメイキング話を5年前に日記で詳しく書いております。久しぶりに読み返しましたが、すごいボリュームでした。工作や演出や編集について詳しくすべてのことを書いております。お時間ありましらたどうぞ。
メイキングその1
メイキングその2
メイキングその3
メイキングその4
メイキングその5
メイキングその6
メイキングその7
メイキングその8
メイキングその9
メイキング前に書いた簡単な日記その1
メイキング前に書いた簡単な日記その2
mtについて
mtの柄はデザイナーの居山浩二さんがずっとされています。柄のデザインだけでなく展示空間など全体の監修も。mtをたくさん使ってきてわかったのですが、mtは色のトーンに統一感があるのでmt同士を組み合わせて貼ったときに色がぶつかって汚くなるということがありません。誰がどんな風につかってもおしゃれに仕上がるように配色が考えられていると思います。これは本当にすごいです。
mt expoというmtの展示会も展示空間のデザインが評価されてカンヌ国際広告祭のデザイン部門で金賞を受賞されています。
iyamadesign inc.
スタッフ
企画・演出・アニメーター・美術:竹内 泰人
美術・アニメーター:ボランティアスタッフのみなさん、友人
音楽:樋口 聖典さん(OFFICE HIGUCHI)