作品レビュー 2019年8月22日

東のエデンED

トヨムラカオリです。はじめましてのご挨拶からずいぶん間があいてしまいました。
この記事から何度かにわたって、過去のコマ撮り撮影現場の様子をお知らせできたらと思います。よろしくお願いします!

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第一回目は、わたし自身がはじめてコマ撮りのお仕事をさせていただいた作品です。

東のエデン ED

スタッフ

企画・演出 春山DAVID祥一
アニメーター トヨムラカオリ
撮影 中原昌哉
照明 竹本卓司
美術 アジール

作品名:「東のエデン ED」
フジテレビ ノイタミナ枠にて2009年に放送されていたアニメ番組のエンディング映像です。
東のエデンのキャラクターが白い紙の世界の中で生きていて、あえてコマ撮りで制作されたことが当時話題になりました。

メイキング

シルエット

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走るシーンや、爆風によって髪の毛がなびくシーンなどは、本編のアニメーターさんにキャラクターのシルエットを描いていただいて、そのラインに沿って画用紙をカット!何枚も置き換えて撮影しました。

デビさん

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監督のデビさんとはこのお仕事ではじめて出会い、これまで何度も一緒にお仕事をさせていただきました。面白いコマ撮りの作品をたくさん作っている監督さんです。
デビさんとわたしの2班体制で撮影しました。

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はじめての打ち合わせのときから無茶だと思えるような演出のアイデアがぼんぼん飛び出して来てドキドキしました。

モニター

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モニター用のテレビがブラウン管です…!この頃は、いま主流になってるドラゴンフレームもまだ使われていなくて、ランチボックスを使用して撮影していました。

モニターに直接または透明のシートを貼ったりして、目盛りや目安をダーマトグラフで書き込んでいました。ダーマトグラフ懐かしい!

確か、ドワーフの峰岸さんは「デルマ」って呼んでたと思います。
色鉛筆では書き込めないようなところにも書けて、かつ消しやすかったので、よく使われていました。

今はドラゴンフレームで全て出来てしまうことも、ひとつひとつアナログで作業していたんですね。

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もしかしたらダーマトグラフ、知らない人もいるんじゃないでしょうか…
知らない人のために、たいじんさんが撮影してくれました。

オリジナル分度器

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二つ折りされた紙が開くまでのコマの目安。これもアナログです…

タイトル

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最後のタイトルが浮かび上がってくるところ
文字がくり抜かれた白い紙を何枚も重ねていくことでタイトルに奥行きが出来ていきます。

ハードな撮影

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シンプルな手法ですが撮影はハードです(コマ撮り撮影全般に言えることですが…)

美しいライティング

撮影している最中も、真っ白な世界が光と影によって浮かび上がっていて、グラデーションがとても美しくて、セットの中でうっとりしていました。
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映像を見返してみると、また違うものも見えてくるかもしれません。

ぜひまたご覧になってくださいね!


ABOUTこの記事をかいた人

トヨムラカオリ

コマ撮りしたり企画したりデザインしたり絵を描いたりしています。
線画台を使ったコマ撮りが好き…!
美術のデザインもとくいです。