去年9月ごろCanonストップモーションアニメーションフォームウェアの日本サポートが開始されました。
過去にコマドリルでも記事にしましたが、
今回は2編に渡って、改造から実際に使ってみたレビューまで書いていこうと思います。
私が持ち込んだのは2024年の9月14日。
ファームウェアの日本サポートが始まってすぐにカメラを買って持ち込みました。
こういうのは早い方がいいからね!映画も封切りの日の人の入りで今後の配給を決めるっていうしね。記事にするのは遅くなってしまったけどね…
関東住みの私はCanonサービスセンター銀座に直接持ち込みました。
私のカメラはEOS R100。
他にも
・EOS R5
・EOS R6 Mark II
・EOS R8
・EOS RP
が対応機種です。(2025年5月現在)
なぜR100を選んだのか
さて少し脱線しますが、これからコマ撮り用のカメラを買おうとしている人向けに、上記の機種からなぜ私がR100を選んだか書いておこうと思います。
端的に言うとこの中では比較的値段がお手頃という理由が第一なんですが、
買う前に自分の用途とカメラスペックの擦り合わせをして、納得してから買いました。
R100は上位機種に比べてかなり機能が削られている機種です。
しかし「タッチパネルが無い」「USB充電非対応」「動画を撮る時のオートフォーカス機能(被写体追尾)が弱い」などほとんどがコマ撮りでは全く必要のない機能。
まさに、コマ撮りのための機種と言っても過言ではない!?
なにより…本体が小さく、軽い!
本体だけを買って、届いた箱を持ち上げた時、「えっ…本当にカメラ入ってる!?」と焦るほど軽かったです(誇張なしに)
ただR100はAPSCサイズ。フルサイズ一眼ではありません。
APSCサイズはフルサイズに比べて画質が劣ると言うイメージがありますが、実は違います。
フルサイズ一眼のCanonR8の最大画像サイズは6000×4000。
APSCサイズのR100の最大画像サイズも6000×4000。画素数ではどちらも変わりがないのです。
ちなみに、納品する映像は通常は1980×960(フルHD)か、大きくても4K(3840×2160)サイズなので、十分なサイズがありますね。
ではフルサイズとAPSCサイズの違いは?
色々ありますが、とりあえず私が購入前に気にしていた部分のみ書きます。
まずAPSCはフルサイズよりセンサーサイズが小さいので、やや拡大されて映ります。
レンズの周辺部分が切り取られるイメージですね。
そして被写界深度の差。APSCサイズは構造上、被写界深度(ピントが合う範囲)が深くなります。手前のものを撮る時、遠くまでピントが合いやすいという意味です。
フルサイズはピントが合う範囲が浅いので、ボケみを生かした画を撮りたい時にはフルサイズの方が向いています。
詳しく知りたい方はこちらの記事がわかりやすいのでご参照ください。
…が、私は正直それほど画作りやレンズにこだわりがあるほうではないので、これらの差はあまり気にしませんでした。
私の使い方、
「コマ撮り以外では一眼レフカメラを使わない(スナップ写真や動画を撮らない)」
「フルサイズ用のレンズを持っていない」
「比較的、被写界深度深めの画が好き」
という条件下ではR100が最適と判断しました。
ひとつ補足。
実際にR100を使ってみた感じとして、R8やRPに比べてライブビューの画質が若干劣る感じがしました。
ライブビューの仕様については仕様書になかったので確かではありません。購入を検討されている方は調べてみるといいかもしれません。
これからアップする「ファームウェアを使ってみた」記事や、「Dragonframe5の解説記事」はR100のライブビュー画面のスクリーンショットを使っているので、ライブビューの画質が気になる方は参考にしてみてくださいね。(正直、十分な画質です)
持ち込み&ファームフェア改造
さていよいよ持ち込みます。
Canonサービスセンター銀座は東京メトロ銀座線の銀座駅から約3分。東銀座駅から約2分。

このビルの左側「TOLERANCE GINZA BLDG」と書いてあるほうの入り口からエレベーターで2階に上がると、キヤノンサービスセンター銀座があります。
カウンターで番号札を取って待ちます。
受付の人に「ストップモーション(コマ撮り)のファームウェア改造をお願いします」と伝えます。
免責事項などの書類に記入して、カメラを預けます。
改造にかかる時間は約2時間。所要時間は混雑状況によるそうです。
私の時は2時間弱で完了しました。
金額は25,850円。
少し高く感じますが、これからのコマ撮り撮影の利便性の向上と、
そして何より、Canonさんにこれからもっともっとコマ撮り特化製品を作ってもらいたい!!!
需要は、ここに!ありますよ!
という想いを込めて、謹んでお支払いさせていただきました。
↓次回!実際に使って検証してみます!
Canonコマ撮りファームウェア〜検証編〜