今回のアニメーターズ・ツールズdwarf編は「金属関節」についてです。
金属関節(アーマチュア)
金属製の球体関節(アーマチュア/armature)は、コマ撮りアニメーションでは人形の骨組みとしても使われますが、人形を支える「突き出し」としても、とても重宝する道具です。
峰岸さんは突き出し用にいろいろな大きさの関節をお持ちです。
金属関節は、小前隆さんに作っていただいたものだそうです。
プレート部分はりん青銅製で、メッキ加工されているので
長年使い込まれたものですがとても綺麗です。
使い方
先に紹介した「タンク」に、
関節や真鍮棒を組み合わせて作った「突き出し」を接続します。
関節の数や大きさは、その時の人形やアニメート、セッティングの状況によって撮影前に選び、組みかえます。
関節や金属棒を接続するには、このような真鍮製のパーツを使います。
真鍮の角棒や丸棒に穴をあけ、その穴に対して直角に、ネジ穴を空けたものです。
穴に真鍮棒や関節のパーツを差しこみ、六角ネジで留めることができます。
金属関節を使った突き出しはアルミ線やヒューズなどでは支えきれない、重い人形を支えたりすることができます。
また関節のネジを調節することで、固定したいときはがっちりと・ゆるくすれば滑らかに動いてくれるので、アニメーションの幅が広がります。
金属関節があれば、こういったタンクを作ることもできます。
関節をいくつか組み合わせているので可動域も広く、自在に動かすことができます。
金属関節が欲しい時は
関節を手に入れたい場合は、自作するか
個人の職人さんに発注して作ってもらうか
探せば海外のサイトで販売しているところもあるようです。
金属関節については、また改めて記事していきたいと思います。