僕が2009年につくった作品の、HDバージョンをYouTubeにアップしました。
カメラを持って1歩ずつ移動しながら風景を撮影して、それをつないでぐるぐる回り続ける映像です。
僕史上いちばん変な作品です!
ぐるぐるの性的衝動
公園の撮影
自分の作品なのでメイキングを長々と語ります。
作り方
歩きながら撮った写真をAfterEffects(編集ソフト)で並べて、ズレがあるので画像の位置や角度をぜんぶ手作業というか目合わせでつないでいます!
「手ぶれ補正」機能も使ってみましたが、自動ではぜんぜん直りませんでしたね。風景がどんどん変わるし1コマずつのズレが大きすぎるせいでしょう。
『オオカミとブタ』を作った時に風景写真をつなぐ作業をやっていたので、手ぶれ補正は手作業でなんとかなるだろうと。力技。
作ったきっかけ
2007年、僕は福岡の大学から武蔵野美術大学の院に進学して、友達がぜんぜんいない時期でした。
「この寂しさを紛らわすために作品をつくろう!」と思い立ちました。好きな編集がやりたい。でもコマ撮りは準備にも時間がかかります。準備なしですぐ撮り始められる方法ってどんなだろう、と考えて——「公園で24時間撮影したら作品になるんじゃない?」と思いつきました。
歩いて撮る
普通のタイムラプス映像では意味がないので、1歩ずつ歩きながら撮影することにしました。
だいたい1分に1回シャッターを切って、横に一歩すすみます。時計をみながら繰り返します。
カメラの設定はオートにしました。夜から昼にかけて明るさが変わるので。

シャッタースピード長めでテールランプの赤い線がでるのがかっこいいです。なので車が走ってくる音がきこえたらタイミングよくシャッターを切ります。
あと、トイレにも行くし、1分に1回シャッターというルールはすぐに破られました。映像にでてる時計はあとからつけたやつなので撮影時刻とずれてます。
職務質問

近所の幼稚園が帰りの時間になって、子供とママさんがたくさんやってきました。そのなかでも撮影をつづけていたら、警察の人がやってきて「何を撮影しているんですか?」って職質されました。さらに「公園でずっと撮影している人がいるって、お母さんたちから通報があってね」通報もされてました。
美大生であることと、子供ではなくて公園ぜんたいを撮っていることを説明して(デジカメの写真を見せて)分かってもらえました。
話しているうちに警察官がじょじょに増えて、最後は5人に囲まれました。警官たちは優しかったですが、そんなにヤバいやつに見えたのかな。
撮影再開
職質が終わると、こんどは女子高生たちがいました。また通報されては困るので、撮影をやめました。次の日の同じ時間、同じ場所から撮影再開。合計して24時間の撮影にしました。

人が突然いなくなるここで、じつは次の日になってます。天気が似ててつながりました。
電話ボックス/踏切

これのあとに電話ボックスと踏切を夜中に撮りにいきました。これは1周だけしてループに。妖怪とか都市伝説が出てきそうな雰囲気が好きです。
五叉路の交差点
こちらは中央線立川駅の近くの五叉路の交差点。
縦に何枚か撮影してつなげて縦長の風景に。『オオカミとブタ』の手法がいかされてます。
24時間でちょうど2周するように計算して撮影。編集のときに1周ずらして12時間ちがう風景を2つならべました。
横断歩道では信号が青になるたびに「つぎは白い線の4本目!」みたいに走っていって、撮ったらすぐ戻るのを繰り返してました。
夜になって横断歩道の真ん中で撮影してたら、パトカーが来て職務質問されました。酔っ払いかと思ったって。職質2回目。
十字路

ムサビの近くの住宅や畑のあるエリアで十字路をみつけたのでぐるぐるしたくなりました。
左右の道も撮りたかったので広角レンズを買って撮影。
2回も職質されたので、こんどはムサビの友達と一緒に撮影しました(このころ友達ができました)。2人だと不審者感が減ります。
通りかかる人に「バードウォッチングですか?」って何度も聞かれました。めずらしいサギが近くにいるとか。
無事に終わりそうだと思った23時半、やっぱり(?)警察がきて職質されました。
「近所で朝からずっと男の人がいる、って通報があってね」って。これも通報でした。心配かけてすいません。
というわけで職質3回、通報2回。変人だって自覚があるので、職質も「面白いエピソードゲットだぜ」くらいの気持ちでした。
屋外ロケコマ撮りは好きなのでやりたいですが、周りの人を不安にさせるのは申し訳ないです。変人だけど悪人じゃないですよって分かってもらいたい。「コマ撮り撮影中」みたいなノボリを背中につければ良いですかね。





