前の記事で「コマ撮りがあれば1人でも映画が作れる」というていえぬさんの言葉を紹介しましたが、その流れで見てもらいたい作品があります。コマ撮りではなく、操演をつかった特撮ですが、コマ撮りの人も必見な作品『ニンジャセオリー』です。
予告編
主人公の声優を斎藤工さんがされています。斎藤さんは秦 俊子監督の『パカリアン』の声優もされているし、『映画の妖精 フィルとムー』の原案も手がけたりと、映画に関しする活動を幅広く積極的にされてますよね。すごいです。
そして斎藤工さんに限らず、声優陣が清瀬やえこ、菜葉菜、北岡龍貴、千葉真一と豪華!
作者 ワッヘンフィルム
作ったのはワッヘンフィルムスタジオといって、これは飯塚 貴士監督が1人でされてるスタジオです。ほとんどの作品の美術・撮影・操演・編集・音楽・声優など全てを1人でこなしてます。飯塚さんの作品を初めて見たときに、そのセンスの良さにも頭を殴られたような衝撃だったわけですが、何より「コマ撮りがなくてもテグスがあれば映画は作れるんだ!」と叫びました。
テグスや棒などで、操演による特撮の人形劇で、背景は写真だったりモニターに映像を流しながらその前で演技をさせているそうです。簡単に作っているようにみえるかもしれませんが、テグスでブラブラと揺れる人形に演技させるのはとても難しくてなかなかOKテイクが出ないとおっしゃってました。しかしそのシステムによってダイナミックなアクションが可能になっています。特に『ニンジャセオリー』のクライマックスのバトルシーンは本当にダイナミックでハリウッド映画なみのすごさです!
映像技法に触れがちですが、ストーリーも良いです。現代社会をいきる忍者の話が笑えつつも切なく、最後にはド派手なバトルから熱い展開もあり、本当にエンターテイメントしてて最高に楽しい作品です。
飯塚さんは映画がすごく好きで、映画を紹介する生配信もしてます(サイト)。飯塚さんもていえぬさんもそれぞれが大量に見てきた映画体験から自分の作品のストーリーや画面構成などの様々なセンスが磨かれて出来上がっているんだろうなと思いました。
イバラキ警備隊
YouTubeで本編がぜんぶ見られる作品もあるので紹介します。こちらも個人的にすごく好きな作品です。
茨城県が運営するネットテレビ「いばキラTV」にて配信された作品です。茨城のイメージダウンを目論む悪の組織「ブラックローズ団」と戦う「イバラキ警備隊」の物語です!
このあとも3話まであります。笑いつつも切ない話があったり、全部見ると茨城についてちょっと詳しくなれますよ。