小学校でコマ撮りの授業をしてきたレポートです。
9月4日(水)に横浜市立戸部小学校の6年2組にお邪魔してコマ撮りの授業をしてきました。実はこのクラスにお邪魔するのは2回目です。どういう授業をしたのかレポートしたいと思います。
総合学習でコマ撮りに挑戦
(僕が小学生だったときってどうだったか覚えてないのですが)いまの小学校では“総合学習”という授業で1年かけて何かに取り組むそうで、このクラスは生徒たちで話し合ってこの1年はコマ撮りに挑戦すると決めたそうです。(他クラスは伝統工芸の何かとか)
そこで担任の先生から僕に連絡があって、どう授業を進めていくか話し合いました。
10班でグループ制作
まずは「消しゴムを使う」ことをテーマに10班に別れてグループ制作。撮影は学校にあるiPadでしました。ここまでは先生と生徒だけでやりました。
講評会
作品が出来たところで僕の授業。それぞれの作品の良いところやダメなところ、どうしたらもっと良くなるのかのアドバイス。生徒たちにも手をあげてもらったのですが、作ってきただけあって「ここがわかりにくいと思う」「こうしたら良かった」など具体的な意見がどんどん出てきました。
僕からは技術テクニック以外にも、重要なポイントとして「伝えたいことを見る人にちゃんと伝えるにはどうしたらいいか」という視点で話をしました。やや国語的というか。自分が考えたストーリーは他の人がすんなり分かるのか?という視点が大事だと思います。みんな真剣に話を聞いてくれました。
消しゴムのコマ撮り
ちなみに僕が作ったのがこちら。これを使って“アクションの前の予備動作”や“綿を使って煙に見せる→合体の雰囲気を出す”といった話をしました。
授業のあとは一緒に給食もいただきました。久しぶりの給食は楽しかったです。生徒からの質問ぜめにもあいました(笑)
これが7月のこと。
コマドリグランプリ
夏休みにこんどは個人制作で作ってきてもらいました。2学期になったら、できた作品をみんなで見て「コマドリグランプリ」を開催。(1位を発表し、2位以下は順位はつけずにトップ10を発表)
みんなテクニック的にも上達してて、お話もちゃんと起承転結とか膨らませれるようになっていました。そしてまた良いところやどうしたらもっと良くなるかをみんなで話し合いました。
僕が話す内容を担任の先生がリアルタイムでどんどん板書していくのですが、そのまとめ方がとても上手でびっくりしました。
最終的に小学校の紹介ムービーを作るのがこのクラスのゴールです。これから僕も何度かお邪魔する予定です。
さいごに
大学でも2校ほど授業をやりましたし、小学校での授業も2校目です。最近は小学生がコマ撮りを作ってネットにアップするのもよく見るようになりましたね。プログラミングの授業もそうですが、じっくり1つのものを作り上げる経験って大事だと思います。
出張授業します。
学校の先生とかでコマ撮りをやることになって困っている方がいたら連絡ください。授業にも行きますし、電話やメールで相談に乗ります。
宣伝になりますが、僕の本『つくろう!コマ撮りアニメ』は小学生にもわかる内容でコマ撮りの作り方を書いてます。題材もビー玉やたい焼きなど身の回りにあるものです。参考になると思いますので読んでみてください。
それではまた。
*今回の写真はすべて9月に行った授業風景です。写真の掲載は学校の許可をもらいました。