コマ撮りのつくり方 2024年9月23日

コマ撮りのつくりかた解説動画「コマドリ教室」その3

コマ撮りの解説、最後はアドバイスや注意点についてです。
いままで小学校で授業してきて、似たような問題にぶつかってるなと思ったことをまとめました。そして今回は作例もたくさん用意しました!

アドバイスと「コマドリらしさを考えよう」編

小学生の作品を見て頭を悩ませた話

最後に語った「コマドリらしさについて考えよう」が一番伝えたかったことです。この解説を作ろうと思ったきっかけがあります。

去年、小学校のこどもたちが初めてつくったコマ撮りを見て講評コメントを返すというのをしていました。僕が頭を悩ませた作品が2種類ありました。1つ目のタイプはバトルもので、例えば男子生徒2人がやってきてダンボールで作った武器を手にして戦って、片方が勝ってヤッターってする感じの作品。映像としては男子たちがゆっくり動いて、その様子をただシャッターボタンを連写して撮影してコマ撮りにしていたのです。出来上がった映像はコマ撮りというよりも「コマ落とし映像」という感じでした。

もう1つのタイプが、女の子がつくった映像で「クッキーを作りました」というタイトルで、台所の写真、台所にクッキーの材料が並んだ写真、ボウルに小麦粉が入った写真、こねられた生地の写真、型抜きされたクッキー生地の写真、焼き上がったクッキーの写真。この写真がゆっくりと連続で流れてました。これはコマ撮りというよりはスライドショーです。

ただ、シャッター連写したバトル作品も、クッキーのスライドショーも写真でできてるという点ではコマ撮りと一緒です。おそらく「コマ撮りってどういうのだろう?」ってクラスで話し合った時に「写真をつないで映像にしたもの」と結論がでたんだと思います。それは間違ってないんですが、僕からするとこの2つはどうしてもコマ撮りと呼びにくい。ぼくは「これがコマ撮りじゃない理由を子供達にどう説明したらいいんだろう?」と悩んでしまったのです。それで考えてく中で「アニマ(命)を宿してないから」だと気づいたのです。

このことはじっくりと語らないと伝わらないなと思って長めの動画を作りました。コマ撮りの授業をするとなったらこの1〜3を最初に見ていただくとかなり理解が深まると思います。ご自由にお使いください。