プロのアニメーターが教える、アニメのツボ。
コマ撮りブログのご紹介です。
アニメーション研究ノート
〔自分のために書く誰かのための研究ノート。コマ撮りアニメーター(ストップモーション)という視点から技術や思考、仮説などを書いてます。〕
書いているのはコマ撮りアニメスタジオ・Dwarfのアニメーター、※篠原健太さん。
※「原」の字は、正しくは線のない「」なのですが、WordPressで表示されなかったため、表記を変えさせていただきました
たとえば、「歩きアニメのよくあるミス」や「どうして「重み」が伝わらない?」など
アニメーション全体に共通する、動きのクオリティを上げるためのポイントがわかりやすく書かれています。コマ撮りアニメしてみたけど、なんだか思うようにならない…とお悩みの方はぜひ一度読んでみてください。
またアニメーターとしての心構えなども書かれています。
私が面白いと思ったのは「ナルシストになろう!」という記事。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー--ー--
〔コマ撮りアニメーターは自分のアニメートに酔うくらいがちょうど良いと思います。アニメートはストレスのかかる長時間作業です。自分のアニメートを否定していてはとてもやってられません。楽しんでアニメートしている状態が自然なあり方だと思っています。
コマ撮りアニメーターの先輩方の話を伺っていると、みなさん幼い頃から自分は天才だと思っていらっしゃったようです。これは興味深い話で、アニメーターに限ったことではありませんが、セルフイメージが高い人の方が良いアニメートをできると思います。アニメートは物に命を宿す作業。自信に満ちた強い確信がなければ、命を宿すことはできません。「絶対に存在して生きているんだ」という思いのもとアニメーションを作っています。〕
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー--ー--
私もアニメーターの端くれとしてこの記事には深く共感しました。
私の場合、普段の自己評価は決して高い方ではないですが、コマ撮りでアニメしてる時間だけは「最高に楽しい!」「自分天才かよ!」と思ってるタイプです。(アニメーターズハイと呼んでます。密かに。)
終わった後には色々反省するものの、撮影中はとにかく楽しくてしょうがないんですよね。
もちろん人によって心構えはさまざまだと思いますし、アニメーターはみんなそうだとも限らないでしょうけど。
ネットで話題!フィギュアコマ撮り
篠原さんは最近フィギュアコマ撮りにも挑戦されていて、
可動域やパーツに制限がある中で、かっこいい動きを追求されています。
フィギュアコマ撮り『リュウVSレッドブル』
エフェクトは控えました。グラフィックもアバウトです。#ストリートファイター ゲームでは足の接地をウソついて辻褄が合わされているので足さばきが難しかった。#ストップモーション #StopMotion #動くオモ写 #SHフィギュアーツ pic.twitter.com/cW1FbU8dVq— 篠 健太 (@shinohara_kenta) 2019年3月24日
— 篠 健太 (@shinohara_kenta) 2019年3月15日
それぞれの作品のメイキングも公開されています。
人形の固定の仕方、顔パーツを入れ替える際のショックの緩和など工夫された点なども細かく書かれているので、フィギュアコマ撮りに挑戦してみたい方は参考にしてみては。
個人的には、照り返しの表現をするためにスマホのライトや懐中電灯を使うアイディアはすごく面白いなと思いました。
作品のメイキングと解説記事(一部)
タンクと人形の接続方法→人形を支えるタンクについて
フィギュアの足の固定について→フィギュアコマ撮りが面白い!
パーツの交換とショック緩和→レンちゃんをこう動かしてみた!デフォルメキャラのアニメ
動きの整理とは→すぐできるワンポイントコツ
照り返しの表現→鉄腕アトム、誕生日おめでとう!