パンタグラフさんがまたしてもすごい本が出されました!「メディア工作ワークブック」です。工作からアニメーションについて幅広く書かれた本です。
メディア工作ワークブックのCM動画
内容と感想
この本、ほんとうにすごいですよ。「まわる」「ひかる」「うごく」をテーマに色々なものの作り方がわかりやすく紹介されています。「まわる」では主にモーターを使った工作。そしてスリットアニメーションやゾートロープなどアニメーションに関連する工作も紹介されています。「ひかる」ではLEDなどの照明を使った工作がテーマです。
工作道具といった基本的なことから、モーターの回転数や電圧の用語説明があったり、LEDなど照明器具の配線の直列や並列の違いや、電気抵抗などちょっと専門的な用語まで、初めて工作する人に向けてとても親切な語り口調で説明してくれています。これ一冊で夏休みの工作宿題が何年分でも作れそう。
「うごく」編はコマ撮りアニメーションについてです。カメラ機材から撮影方法・パソコンでの編集・合成など親切丁寧に書かれています。パンタグラフさんのツイートで少し見れますが、アニメーションの原理からボールの投げた軌跡や物の倒れ方のリアルな描き方などの動かし方のコツや演出方法などもたくさん書かれています。
【メディア工作ワークブック】
好評発売中! 一緒に作品を作り続けてきたヨシタケシンスケくんによるイラストも満載! 彼の驚き盤やパラパラマンガも見られます。アニメーションや電気工作の仕組みがよくわかる解説ページも充実です。https://t.co/vk1m78gT29 pic.twitter.com/jxKaI8Yh43— パンタグラフ (@_PANTOGRAPH_) 2017年5月13日
何と言ってもそれぞれのアニメーションの例がどれも素敵でワクワクします。いくつか下で紹介します(全部YouTubeでみれます)
作例
ブロック崩しアニメーション
置き換えアニメーション
積み木増殖アニメーション
型抜き粘土アニメーション
過去作品
本書の後半は「実践編」と題してパンタグラフさんの過去の作品がたくさん紹介されていて、そこでもどうやってアイデアを出して、制作物にどう落とし込んでいったのか、ものづくりのテクニックが説明されているだけでなく、クライアントワークをどう進めていくか、どう見栄えのよい演出をしていくかなど考え方についても書かれており、興味深い話が盛りだくさんです。どこを読んでも為になること間違いなしです!
その他情報
Amazonで購入できます
中身も数ページ見れます。
パンタグラフさんの美術造形の本「造形工作アイデアノート」もおすすめです。
紹介記事こちら