ドラゴンフレーム 2025年6月18日

【DF5】カメラ設定画面の基本

接続したカメラの露出設定などはカメラ画面設定画面で操作します。

また、テスト撮影をしたり、リファレンス(参考になる)画像と見比べたり、フォーカスを合わせたりと、撮影前には必ず使う画面です。

カメラ設定画面の出し方

右上のカメラのアイコンをクリックします。
ショートカット「command+E」でアニメーション画面とカメラ設定画面が切り替わります。

撮影した画像

撮影した画像やテスト撮影した画像は中央下にサムネール表示されます。
選択すると上に表示され、右上にヒストグラムやその画像のカメラ設定が表示されます。

「テストショット」欄には、右側のテスト撮影(水色のボタン)で撮影した画像が表示されます。
「リファレンス」欄は参考にしたい動画・静止画を読み込んで保存しておく場所です。X1やテストショットの欄からドラッグ&ドロップすることもできます。
X2撮影をした場合は、X1の下にX2のタイムラインが作られます。
デフォルトでは見えないので、X1のタイムラインをスクロールしてください。

X2撮影についてはこちら↓
【DF3】保存先のフォルダを増やすーX1・X2撮影

カメラ設定

接続したカメラの設定は右下のこの画面で行います。
カメラの種類によって表示される項目が変わります。(カメラにある機能が違うため)

シャッタースピード・F値・ISOのダイヤル

3つあるダイアルを左右にドラッグすると「シャッタースピード」「絞り(F値)」「ISO」が変えれます。
カメラやレンズによって選べない範囲は赤色で表示されます。もしシャッタースピードが1/30以下を選べないときはカメラが動画モードになっていないかチェックしてください。

赤い丸で囲った鍵マークをクリックしておくと設定をいじれなくできます。
上の鍵が「ISO」のみロック。下の鍵はカメラ設定全体をロックします。設定が終わったら、間違っていじらないように鍵をかけておきましょう。

明るさを変えずにf値を変更

「シャッタースピード」と「絞り(F値)」の間にマウスをもってくると数珠のような模様がでます。その部分を左右にドラッグすると「シャッタースピード」と「絞り(F値)」を一緒に動かせます。こうすると、明るさを同じにしながら「絞り(F値)」を変えられます。
(厳密には同じ明るさではないですが)

ピクチャスタイル以下の項目

これより下の項目は接続するカメラによって違います。ここではCanonR100を例に説明します。

ピクチャスタイル
スタンダード、ニュートラル、ポートフォリオや風景など、カメラの機能にある中からピクチャスタイルを選びます。

画像品質
ラージ、ミディアム、スモールなどを選びます。RAWなどもここで選びます。
jpegとRAWを同時収録することもできます。
カメラ本体にある選択肢が出てきます。SMLそれぞれの画像サイズも機種によります。

ホワイトバランス
ホワイトバランスの設定です。

DAYLIGHT(日中の明るさに適したホワイトバランス)CLOUDY(曇り空での撮影に適したもの)などのプリセットを選択することができます。
「COLOR TEMPERATURE」を選択すると色温度の値を細かく選択することができます。

EXTERNAL FLASH
ストロボ撮影をしたいときはここをONにします。
何年も前のことですが、ストロボ機材とカメラの組み合わせでストロボが使える組み合わせと使えない組み合わせがありました。ドラゴンにつなぐと機能しないというエラーでした。撮影前に繋いで動作確認するのをすすめます。

露出のプレビュー
この値をいじるとプレビュー画像(feed)の明るさをかえて撮影できます。本番画像(X1)の明るさは変わりません。
現場が暗くスローシャッターで撮影するときライブビューやプレビュー画像が暗くなる場合があります。そういう場合にこの値をあげるとライブビューやプレビューが明るくなります。保存されるプレビュー画像も明るくなるので、撮影途中でこの値を変えてしまうとプレビューしたときにチラつきとなります。


被写界深度のプレビュー
ライブビューの画像を、実際の絞りと同じ見た目で表示するモードです。
被写界深度のプレビューについて詳しくはこちら↓
【DF3&4】Depth of Field Preview(プレビューの被写階深度)

LV SIMULATION
露出シミュレーションです。露出シミュレーションとは、ライブビューの明るさを実際に撮る画像にできるだけ近づけて表示する機能のこと。これがOFFになっていると、撮り画とライブ画面の明るさが大きく違ったり、ライブ画面の明るさがチラチラ変わってしまうことがあります。

テスト撮影
本番の撮影ではなく、テストで撮影したいときはこのボタンをクリック。
テスト撮影の画像は「テストショット」のタイムラインに並びます。
画像データはTestsフォルダに保存されます。

 

ライブビュー画面まわりの機能

フォーカスチェック
カメラ設定ができたら、撮影前にフォーカスが合っているか確認しましょう。
画像にあるフォーカスチェックのアイコンをクリックして、グレーの枠を表示させます。
枠の中をクリックするとライブが拡大されます。

レンズのフォーカスリングを回してフォーカスを合わせましょう。
電子接点のあるレンズなら、ライブ画面下側の≪<>≫ボタンでフォーカスを動かすことができます。※CanonのカメラにCanonレンズをつけているなど、同メーカーの純正レンズの場合に使えます

 

画像の表示モードを変える

グレースケールで表示
撮った画像が白黒で表示されます。

白飛び・黒潰れの警告を表示
青い色は黒潰れの箇所を示してくれます。

赤い色は白飛びの箇所です。
※この写真はわざと白飛びさせるため露出を上げて撮っています

表示モードを変えた後、元の表示に戻したいときはRGB表示のアイコンをクリックしてください。

フルスクリーン表示
カメラ設定画面でキーボードの「F」を押すと、タイムラインやカメラ設定のタブが消えてフルスクリーン表示されます。「F」をもう一度押すとツールバー等もなくなり、もう一度押すと元に戻ります。

背景の色を変更
画面左上のバーをドラッグすると、ライブ画面の背景色を変えられます。画面が暗く背景の黒と溶け込んでしまう時などによく使います。

ライブビューと比較
テスト撮影した画像やリファレンス画像を、ライブビューと比較することができる機能です。メディアレイヤー(ガイドレイヤー)に載せることなく使えて、トグルもできるので便利です。
使い方は、タイムラインにある画像を右クリック>ライブビューを比較>自動トグルorブレンド表示を選びます。
自動トグルの場合は自動的にアニメーション画面に切り替わります。

注意

カメラ本体でシャッタースピードなどの設定を変えても、ドラゴンにつなぐとドラゴンの設定が優先的に使われます。カメラをつないだら必ずこの画面で確認しましょう。

Ver:Dragonframe 5.2.7

 


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アニメーター・セット/人形造形
コマ撮りアニメーターをやっています。動かすのが好き。
セットや小道具、人形も作ります。
ドラゴンについての解説を書いてますが、まだわからないことも多いので
こういう使い方もあるよ!等あったら、ぜひメールください。
お仕事はこちらから→ yasuko.a.85@gmail.com
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