ラインナップレイヤーとは、アニメーション画面のライブビュー画像に
別の画像やムービーを読み込み、レイヤー状に重ねながら見ることができる機能です。(一度に読み込める画像・ムービーは一つまで)
画像を読み込む
アニメーションパレットのラインナップレイヤーの項目>画像読み込み
もしくは画面上部のファイル>ラインナップ画像の読み込み で任意のJPEGを読みこめる。
また、ドラゴンで撮影した画像を読み込みたいときは
カメラ設定画面やアニメーション画面のタイムラインで画像を選択して、
右クリック→Use as Line up layer を選べば
素早くレイヤーを乗せられます。
例えばこういう時に便利
・ライブビューをほかのカットの画像と見比べたい
・テスト撮影したものとライブビューを見比べたい
・参考資料の画像を画面上に小さく表示しながらアニメしたい
ムービーを読み込む
パレットのラインナップレイヤーの項目>ムービーの読み込み か、
ファイル>ラインナップムービーの読み込み で
任意のmp4やQuickTimeを読み込むことができる。
アルファ(透過)部分は反映されず、真っ黒になる。
(余談:DragonFrame3.0くらいの古いバージョンでは透過が反映されました)
読み込むファイルの種類をMovie Fileから、Dragonframe Scene(.dgn)に変えれば
すでに撮影したテイクをムービーとして読み込むこともできます。
いちいちQTに書き出す必要がなく便利!

パレットの「ラインナップレイヤー」では画像のスケール、透明度(Opacity)、反転、回転などの設定ができます。
ムービーのフレームレートも調節できます。
なので撮影時のFPSとムービーのFPSを変えることもできる。もしラインナップムービーとアニメのタイミングを合わせたい時、これが違っていると大変です。撮影前に必ず確認してくださいね。
例えばこういう時に便利
・動きのタイミングをVコンテとぴったり合わせたい
・別撮りした他のキャラクターの動きを参考として見ながらアニメしたい
ラインナップレイヤーのデメリット
・再生する時、リアルタイム再生されない(レイヤーを非表示にしたり、何度か繰り返し再生していると軽減されたりする)
・ドラゴンの動作が重くなる。環境にもよるが、時々トグルにラグが生じることがある。
エラー:1コマ目がダブルカウントされる問題
ときどき起こるエラーです。
ムービーを読み込んだ場合、なぜか1コマめと2コマめが同じ画像になっている。
それ以降のコマも一コマずつずれてしまう。
(ドラゴン上の3コマめが、ラインナップムービーの2コマめになってしまう)
対処と対策:
ドラゴンのアニメーション画面のタイムラインを開くと、
画像の下に「ラインナップレイヤー」というラインも追加されているので
ここをドラッグ&ドロップしてずれた1フレームを移動させる。
ラインナップレイヤーのライン左端の三角マークをクリックして展開させればコマで見ることもできます。
ムービーを読み込んだら必ずこのエラーが起きていないか確認しましょう。
ムービーに編集ソフトであらかじめタイムコードを乗せておくと間違いに気づきやすいかもしれません。
ショートカットキー
「L」でラインナップレイヤーの表示/非表示 (Line up LayerのLと覚えよう)
「J・K」ラインナップレイヤーを薄くする・濃くする(Lの隣のふたつのキー と覚えよう)
Ver:Dragonframe 3.6.9