ドラゴンフレーム 2016年9月3日

【DF3】ラインナップレイヤー

スクリーンショット 2016-08-15 0.55.15
ラインナップレイヤーとは、
アニメーション画面のライブビュー画像に
別の画像やムービーを読み込み、レイヤー状に重ねながら見ることができる機能です。(一度に読み込める画像・ムービーは一つまで)

画像を読み込む

アニメーションパレットのラインナップレイヤーの項目>画像読み込み
スクリーンショット 2016-08-15 0.39.58

もしくは画面上部のファイル>ラインナップ画像の読み込み で任意のJPEGを読みこめる。
スクリーンショット 2016-08-15 0.58.42

また、ドラゴンで撮影した画像を読み込みたいときは
カメラ設定画面やアニメーション画面のタイムラインで画像を選択して、
右クリック→Use as Line up layer を選べば
素早くレイヤーを乗せられます。

例えばこういう時に便利

・ライブビューをほかのカットの画像と見比べたい
・テスト撮影したものとライブビューを見比べたい
・参考資料の画像を画面上に小さく表示しながらアニメしたい

ムービーを読み込む

パレットのラインナップレイヤーの項目>ムービーの読み込み か、
ファイル>ラインナップムービーの読み込み で
任意のmp4やQuickTimeを読み込むことができる。

アルファ(透過)部分は反映されず、真っ黒になる。
(余談:DragonFrame3.0くらいの古いバージョンでは透過が反映されました)

読み込むファイルの種類をMovie Fileから、Dragonframe Scene(.dgn)に変えれば
すでに撮影したテイクをムービーとして読み込むこともできます。
いちいちQTに書き出す必要がなく便利!

スクリーンショット 2016-08-15 0.44.55

パレットの「ラインナップレイヤー」では画像のスケール、透明度(Opacity)、反転、回転などの設定ができます。
スクリーンショット 2016-08-15 0.46.12
ムービーのフレームレートも調節できます。
なので撮影時のFPSとムービーのFPSを変えることもできる。もしラインナップムービーとアニメのタイミングを合わせたい時、これが違っていると大変です。撮影前に必ず確認してくださいね。
スクリーンショット 2016-08-15 0.46.21

例えばこういう時に便利

・動きのタイミングをVコンテとぴったり合わせたい
・別撮りした他のキャラクターの動きを参考として見ながらアニメしたい 

ラインナップレイヤーのデメリット

・再生する時、リアルタイム再生されない(レイヤーを非表示にしたり、何度か繰り返し再生していると軽減されたりする)
・ドラゴンの動作が重くなる。環境にもよるが、時々トグルにラグが生じることがある。

エラー:1コマ目がダブルカウントされる問題

ときどき起こるエラーです。
ムービーを読み込んだ場合、なぜか1コマめと2コマめが同じ画像になっている。
それ以降のコマも一コマずつずれてしまう。
(ドラゴン上の3コマめが、ラインナップムービーの2コマめになってしまう)

対処と対策:

ドラゴンのアニメーション画面のタイムラインを開くと、
画像の下に「ラインナップレイヤー」というラインも追加されているので
ここをドラッグ&ドロップしてずれた1フレームを移動させる。スクリーンショット 2016-08-15 0.41.05
ラインナップレイヤーのライン左端の三角マー
スクリーンショット 2016-08-15 1.12.08をクリックして展開させればコマで見ることもできます。

スクリーンショット 2016-08-15 1.11.49
ムービーを読み込んだら必ずこのエラーが起きていないか確認しましょう。
ムービーに編集ソフトであらかじめタイムコードを乗せておくと間違いに気づきやすいかもしれません。

ショートカットキー

L」でラインナップレイヤーの表示/非表示 (Line up LayerのLと覚えよう)
J・K」ラインナップレイヤーを薄くする・濃くする(Lの隣のふたつのキー と覚えよう)

Ver:Dragonframe 3.6.9


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アニメーター・セット/人形造形
コマ撮りアニメーターをやっています。動かすのが好き。
セットや小道具、人形も作ります。
ドラゴンについての解説を書いてますが、まだわからないことも多いので
こういう使い方もあるよ!等あったら、ぜひメールください。
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