作品レビュー 2020年7月27日

臓器大学

独特な作品の紹介です。『臓器大学』というタイトルからしてもうヤバイんですが、グロとも違うけど衝撃的な作品です。

臓器大学

所感

制作したのは飯田萌さん。多摩美術大学大学院時の作品です。

内容がとにかくすごいですよね。主人公は臓器!人が死んだから心臓が新しい主を探しに行くっていう。その発想にびっくりです。内臓たちが元気に動く様子も、紙(?)を糸で縫っててそれがビクビク動くという演出もすごい。すごすぎて大好きな作品なんです。

撮影方法はマルチプレーン(詳しくはこちらの記事)何枚かのガラスの上にキャラクタを置いて撮影しています。マルチプレーン独特の奥行きと影が独特の空気感を出しています。キャラクタのデザインもプリミティブアートっぽくて、色使いとか絵のタッチも印象的。南国の熱気や匂いまで感じられそうですね。

人形の関節

人形の関節が糸で結ばれてます。カットアウトアニメでバラバラのパーツだと動かすのが大変なときにこういう工夫をします。この作品では縫い目も見せて、コマ撮りであることを全面的に出しています。

肉体とか魂というものが本作品のテーマだと思うので、CGアニメなどの滑らかな動きとは違ったコマ撮りの独特な動きも良いですし、なにより人形としての存在感・作者の手仕事らしさ・作者の肉体を感じられコマ撮りという手法がこの作品にあっていると思いました。

飯田さんは現在は都立総合芸術高校にて特別専門講師としてアニメーションを教えながら、自宅スタジオで新作を制作中だそうです。新作が楽しみです!

リンク

飯田萌 instagram


ABOUTこの記事をかいた人

竹内 泰人

「コマ撮り大好きコマドリスト」を名乗って活動中。
コマ撮り映像作家、CM監督、アニメーター。本人が監督するだけでなく、他の監督の企画にコマ撮りアドバイザーとして参加することも。

マネージメントはCM制作会社キラメキ。お仕事の依頼はこちらまで
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