コマ撮り道具 2017年7月8日

金属関節-dwarf編⑤-【Animator’s tools】

今回のアニメーターズ・ツールズdwarf編は「金属関節」についてです。

金属関節(アーマチュア)

関節1
金属製の球体関節(アーマチュア/armature)は、コマ撮りアニメーションでは人形の骨組みとしても使われますが、人形を支える「突き出し」としても、とても重宝する道具です。
峰岸さんは突き出し用にいろいろな大きさの関節をお持ちです。
dwarf_01_X1_0185 関節2 関節3
金属関節は、小前隆さんに作っていただいたものだそうです。
プレート部分はりん青銅製で、メッキ加工されているので
長年使い込まれたものですがとても綺麗です。

使い方

タンク
先に紹介した「タンク」に、
関節や真鍮棒を組み合わせて作った「突き出し」を接続します。
関節の数や大きさは、その時の人形やアニメート、セッティングの状況によって撮影前に選び、組みかえます。
dwarf_01_X1_0191
関節や金属棒を接続するには、このような真鍮製のパーツを使います。
真鍮の角棒や丸棒に穴をあけ、その穴に対して直角に、ネジ穴を空けたものです。
穴に真鍮棒や関節のパーツを差しこみ、六角ネジで留めることができます。
dwarf_01_X1_0187 dwarf_01_X1_0188
金属関節を使った突き出しはアルミ線やヒューズなどでは支えきれない、重い人形を支えたりすることができます。
また関節のネジを調節することで、固定したいときはがっちりと・ゆるくすれば滑らかに動いてくれるので、アニメーションの幅が広がります。

金属関節があれば、こういったタンクを作ることもできます。シンプルタンク3台
関節をいくつか組み合わせているので可動域も広く、自在に動かすことができます。

シンプルタンク1

金属関節が欲しい時は

関節を手に入れたい場合は、自作するか
個人の職人さんに発注して作ってもらうか
探せば海外のサイトで販売しているところもあるようです。
金属関節については、また改めて記事していきたいと思います。

    
作品レビュー 2017年7月6日

mt school ワークショップ完成ムービー

2016年の夏に開催されてコマドリルでも告知したmtイベントのワークショップで作られたムービーの紹介です。
(完成ムービーをお知らせするのをすっかり忘れていました…)

イベント記事はこちら

アニメーションスープさんが来場者とワークショップで作ったコマ撮りです。

ワークショップ会場が奈良・和歌山・三重の3つだったから奈良の鹿、和歌山アドベンチャーワールドにたくさんいるパンダ、伊賀の忍者が主人公なのかな?

mtの柄でつくられたキャラクターと舞台風景が綺麗で可愛いですね。お店の棚や本棚をシカが進んだり、会場のお客さんを写しながら手前でパンダが歩いたりという会場を利用したイベントならではのシーンもいいですね。
そして水遁の術の竹筒がmtの長いやつで表現されているアイデアに脱帽です!床も石畳も忍者がひそむ水面になってしまう感覚も好きです。

レポートムービー

ワークショップや会場の様子のムービーです。雰囲気が素敵。mtの柄の落ち着いた綺麗さを再認識。

mt school紀伊半島 奈良教室

mt school紀伊半島 和歌山教室

mt school紀伊半島 三重教室

リンク

mtのサイトでのレポートページ

アニメーションスープさんのサイトはこちらから
animationsoup.com
http://animationsoup.jugem.jp/

    
コマ撮り道具 2017年7月1日

目安棒-dwarf編④-【Animator’s tools】

アニメーター・峰岸裕和さんの道具を見せていただくアニメーターズツールズdwarf編、第4弾は「目安棒」です。

目安棒

1大と小
アニメートする時に前のコマと比べてどのくらい動いたかを測る”めやす”になる棒なので、目安棒です。
円筒形のおもりに、指し棒(授業などで使う伸縮自在の棒)をつけ、先端は針状にとがらせているものが多いです。指し棒の根元と先端には球体関節がついていて自由に向きを変えられるようになっています。
dwarf_01_X1_0131
針はピアノ線を尖らせたもの。
大寄り1大寄り2
重り部分は、持ちやすいように段がついています。

dwarf_01_X1_0126_2
こちらには、紙でできた矢印が付けられています。
小寄り2のコピー 小寄り1
底についた三点のネジで高さを調節できます。

使い方

目安棒の用途は「空間に目印をつける」ようなイメージです。

アニメートする前、人形の鼻先や指先など、アタリになる場所に針の先端を合わせます。
目安棒をそのままに、人形を動かします。針の指した位置と、動かした距離を目測ではかり、ライブビューがなくても前のコマからどのくらい動いたか知ることができます。

峰岸さんは、人形側に小さな旗を刺し、旗の先端と目安棒の先を合わせることで、丸くてふわふわしたアタリのとりにくい人形でもミリ単位で動かしの調整ができるようにしています。
3極小使い方
(人形がなかったので、手袋で代用)

4特大使い方4特大使い方2
こんな大きな目安棒も!

 

高画質なライブビューで確認しながらアニメートすることができる昨今、こういったアナログな道具は必要ないと思うかもしれません。
しかし使ってみると、ライブビューではわかりにくい奥行き方向の動きを作るときにとても便利だということがわかります。また、人形を一コマごとに外して入れ替える、置き換えアニメーションを素早く正確にやりたいときにも活躍します。

目安棒は、ヒューズ線やアルミ線に重りをつけただけの簡易的なものでも充分使えますので、ぜひ使ってみてください。