ドラゴンフレーム 2016年5月27日

アニメーション画面の基本

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アニメーション画面は撮影や再生をするときに見る画面です。さまざまな機能がありますが、まずは必要最低限かなと思うボタンについてこの記事で書いていきます。

アニメーション画面の出し方

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「アニメーション画面」以外に「カメラ設定画面」「オーディオ画面」などがあります。その切り替えは右上のアイコンをクリックします。
ショートカット「command + E」でアニメーション画面とカメラ設定画面が切り替わります。

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最初、右側にあるのはタイムシートです。(ドラゴンではXシートと呼びます)
タイムシートについては別記事で紹介します。
使わないときは表示ボタンをクリックして非表示にしましょう。

撮影 / シャッター

リターンキー(エンターキー)を押すとシャッターです。
指定したフォルダの中に画像が保存されます。
フォルダの階層についてはこちらの記事をみてください。
フォルダの構成

簡単に言いますと、X1という名前のフォルダに綺麗な画像が保存されます。
ドラゴンはシャッターのたびに画像が保存されます。「プロジェクトの保存」のような項目はありません。撮影の設定も自動で保存されます。シャッターを間違えて2度押しすると警告音がでます。

表示するコマとライブビュー

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コマの番号が画面の中央下にでます。
撮影していくとここの数字も増えます。

矢印キー左「←」で前のコマを表示
矢印キー右「→」で後のコマを表示

ライブビュー(カメラが見ているコマ)が表示されているときは画面に赤い枠が出ます。
数字の「3」を押すとライブビューの表示になります。

最初、勘違いしそうになりますが表示が「1」で赤枠がでているというのは「これから1番目のコマを撮影する」という意味です。

再生

スペースキーを押すとそれまで撮ったコマを再生してくれます。
再生する範囲はショートカットキー「I」「O」で決めます。
再生範囲の最初と終わりをイン点・アウト点と言います。
イン点(再生の頭)にしたいコマを表示して「I」をおすとイン点が決まります。
アウト点(再生の終わり)にしたいコマを表示して「O」をおすとアウト点が決まります。

ドラゴンの基本の操作はこの撮影と再生です。

左下のボタンについて

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ドラゴンには便利な機能がたくさんありますが、まずこの記事ではこちらの画面の下と左下にあるボタンについて紹介します。ここのボタンをよく使います。右から順に説明していきます。

再生スピード FPS

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再生する時のフレームレートをここで変更できます。
数字が多いと速い再生となります。
フレームレートが何なのか詳しくはこちらの記事で。
「つくり方:フレームレートとは」

ショートプレイ

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再生するときに終わりの方のだけを再生してくれるボタンです。
撮影中に動きの確認は最後の2〜3秒だけ見れたらいいのに、何十秒分も撮影していると、毎回再生の時に映像の頭から見るのは疲れます!そういうときにショートプレイをオンしておくと終わりの数コマだけを再生してくれます。オンにしておけば、撮影を続けても常に「最後の数コマを再生」になります。

メニューバー Dragonframe > Preferences > 再生
の中にショートプレイのコマ数を入力する場所があります。好きなコマ数をどうぞ。

ショートカットキーは数字の「6」です。
「6」の長押しでコマ数を変えるウィンドウが出ます。

繰り返し再生 / ピンポン再生

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このボタンをクリックすると「繰り返し再生」がオンになります。(ループ再生とも言います)オンにしておくと再生したときに何度も繰り返して再生してくれます。もう一度スペースキーを押せば再生が止まります。このボタンを再びクリックすれば「繰り返し再生」がオフになります。

ショートカットキーは数字の「8」です。
「8」の長押しで「ピンポン再生」のモードに切り替わります。
「ピンポン再生」は最初と最後をいったりきたりして見せてくれます。

ブラックフレーム追加 / ライブコマを長く表示

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再生の最後に真っ黒な画面をしばらく表示してくれる機能です。
ループ再生しているときに、どこが始まりでどこが終わりなのか分からなくなって、演技の確認がしにくい場合などにこれをオンします。再生の最後に黒を表示し、また頭から再生してくれるので、再生の始まりがわかりやすくなります。

ショートカットキーは数字の「7」
「7」の長押しで「ライブのコマを長く表示」というモードになります。
繰り返し再生で演技の終わりをよく見たいときに使いやすいです。

ブラックフレームの表示のながさは
メニューバー Dragonframe > Preferences > 再生
「再生後のブラック画面」で変えれます。

映像の内容によってどれが見やすいかは違うので、使い分けてください。

オニオンスキン

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このスライダー(赤い丸)を左右に動かすとライブビューと前のコマを半透明にして表示してくれます。
左右の端まで持っていくと、半透明ではなくなりライブビューが表示されなくなります。

ドラゴンに限らずコマ撮りではこの半透明にすることをオニオンスキンと言います。
オニオンスキンペーパーという半透明な紙があったことがその由来らしいですが、
その紙の名前の由来は「玉ねぎの皮のようにすけているから」というわけです。

逆再生

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再生するときに後ろから最初にかけて逆に再生してくれます。
コマ撮り撮影はシーンによっては逆に撮った方がよい場合があるのでそういうときに使います。
これをオンにしても保存された画像の順番は変わりません。
終わりから撮影することを逆回と呼んだりします。

トグル

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撮影のときにもっともよく使う機能の1つがこのトグルです。トグルをオンにするとライブビューと1つ前のコマを交互に表示してくれます。交互に見ることで人形などの動きがピコピコと繰り返されて、どれくらい動いたのかがわかります。
トグルはオンオフのボタンです。一度おすと交互の表示をつづつけて、もう一度押すと元に戻ります。オンの状態で矢印キー左右を押すと見比べるコマを選べます。(2つ前のコマ3つ前のコマなどとライブビューを見比べます)
トグルとオニオンスキンはどちらもライブビューと前のコマを見比べるものです。その時々によって使い分けてください。ほとんどの人がトグルを使ってアニメートします。

ショートカットキーは数字の「4」です。

ちなみにトグルの機能のことを「まえいま」や「パカパカ」と読んだりします。ずっと見ているとどちらがライブビューのコマかわからなくなるので
「まえ、いま、まえ、いま」と言いながら見たりします。

高解像度プレビュー

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ドラゴンでプレビュー(再生)するときは、基本的にプレビュー用につくられた軽いデータで再生されます。詳しくは別記事を用意しますがプレビュー用の画像は明るさやピントの具合が本物とは違います。
このボタンをオンしておくと、本番に近い画質で再生してくれます。

マスク

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マスクの表示をクリックしてオンにすると上下か左右に黒い帯(くろみと呼びます)を表示してくれます。
現在のテレビのハイビジョン放送では画面の縦横比は16:9と決まっていますが、デジカメで撮影する際、縦横比は16:9ではなく3:2や5:4のようにデジカメによって違います。そこで16:9に見せるために上下に(もしくは左右に)黒みを表示させる機能です。

「マスク選択」をクリックするとさまざまな縦横比を選べます。
この中の「カスタム」を選択すると自由に数字を入力して縦横比を決めれます(Vineやインスタグラムのように1:1とか)。
ここで表示する時に上下(あるいは左右)に黒みをかぶせて見せているだけで、保存された画像がトリミングされるわけではないです。編集のときにトリミングする必要があります。
マスクの透明度はスライダーで変えれます。

グリッド

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クリックすると画面に格子が表示されます。画面のレイアウトをするときや、動きのガイドにつかいます。

メニューバー ビュー > Grid(なぜか英語です ver.3.6.5)
こちらでグリッドの本数や色(白黒)が選べます。

セーフフレーム

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セーフエリアとも言いますが、テレビ放送の時に特に注意すべきことです。
セーフフレームを表示すると画面内に2つの枠が表示されます。外の枠が画面の90%の面積を示したもので、登場人物の演技などはこの内側におさめると良いです。1まわりい小さい枠が画面の80%の面積を示しており、タイトルなどの文字はこの内側におさめると良いです。

テレビ放送ではテレビの機種によって画面の端が切れてしまうことがあったのでこういった目安で映像をとっていました。YouTubeなどのwebで見る場合はたいてい画面の端まで表示されますが、見やすさの基準にします。

セーフフレームとマスクの形がそろわない!

「マスクが16:9なのにセーフフレームが4:3になってしまった!」などのエラーが起きたらこちらの項目をみてください。

メニューバー ビュー > 作成ガイド
出てきたウィンドウに「ブロードキャストセーフエリア」の中に
「高精細度16:9」「標準精細度4:3」のチェックをマスクに合わせて選んでください。これをあわせるとマスクとセーフエリアの形がそろいます。

左右反転 / 180度回転

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一番左のボタンをオンしておくと、画面が左右逆に表示されます。
保存される画像は反転しません。

左右反転はあまり使う機会がありませんが、人物を撮影する時に左右反転しておくとモデルさんが鏡を見るようにモニターを見て演技の確認ができます。

180度回転

真俯瞰撮影のときなどカメラの向きが上下逆になる場合があります。そういうときに回転をオンしておきましょう。こちらも保存される画像は反転しません。

    
ドラゴンフレーム 2016年5月26日

ドラゴンフレームのはじめ方

ドラゴンフレームって?

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コマ撮り撮影にあると便利なソフトウェアがDragonFrame(以下ドラゴン)です。
映画やCMなどコマ撮りのプロの現場でも多くの人が使っています。
ここではドラゴンの機能について紹介していきます。

ドラゴンは海外のソフトで、こちらのサイトから購入できます。マックとウィンドウズ両方あります。

http://www.dragonframe.com

ソフトは上記のサイトからダウンロードします。トライアルモードがあり、50コマまで撮影できるので、一度それで試してみてください。
購入するとシリアルナンバーがメールでとどきます。

ドラゴンの機能はとても多くて、基本の紹介だけでもかなりのボリュームになるので。
この記事では、シーンを作ってカメラをつなぐところまで紹介します。

それ以降は以下の記事をみてください。
アニメーション画面の基本
カメラ設定画面の基本
テンキー
フォルダの構成

細かい項目や小ワザの紹介記事をこれから書いていこうと思っています。

シーンとテイクを作る

それではドラゴンをたちあげましょう。
「新しいシーン」を選択するとシーンの名前を決めるウィンドウが出ます。
初期設定ですとファイル名が4文字くらいしかつけれません。
「新しい」シーンをクリックする前に環境設定で文字数を変えましょう。

保存するデータの名前

メニューバーのDragonframe > Preferences…をクリック
出てくるウィンドウの上の項目に「名前」アイコンがあるのでクリック

「プロダクション名」「シーン名」「テイク名」
の文字数を変えれます。最大10文字まで。

ネーミングスタイルの2種類について

プロダクション+シーン
(初期設定はこちら)

シーンにもアルファベットを入れられます。ですが文字数を多くして数字だけ入力すると0000000001みたいなすごい桁数の数字になります。「C01」のように最初にアルファベットをいれるとすっきりしたケタ数にできます。ネーミングスタイルを「シーン」にすると名前をシンプルに出来ます。シーン数が少ない作品(テイクを分けるだけで1つのシーンフォルダで全部撮ってしまうような場合)ではこっちにしておけばファイル名に不要な「_01」が付かずよいです。

シーンのみにするとプロダクションの文字数とシーンの文字数の合計数が名前にできます。
最大で10文字と10文字の20文字までいけます。

名前にスペースやアンダーバー「_」は使えませんがハイフン「-」は使えます。

プロダクションの名前を決めたらデータの保存場所を指定します。

保存されるデータについてはこちらをごらんください。
フォルダ階層

注意ですがここでつくられるフォルダの名前はドラゴン以外で変えてはいけません。
(MacだったらFinderから名前を変えるなどの行為)
エラーがおきます。シーンの名前を変えたかったらドラゴンを使って変えるか、新しくシーンを作りましょう。

カメラをつなごう

基本的にデジカメをUSBケーブルでパソコンにつなぎ、
ドラゴンからカメラを操作して撮影していきます。

公式で発表されているドラゴンにつながるカメラの一覧がこちらです。
http://www.dragonframe.com/camera.php

キヤノンとニコンのほとんどの一眼デジカメがつなげれますが、ニコンのカメラとドラゴンの相性がよくないと言われています。僕(泰人)もニコンを使っていたのですがよく接続が切れたり、カメラを認識しないエラーがありました。(2016年5月現在ver3.6.5)
今後ドラゴンのバージョンがあがればよくなると思いますが。

ここに推奨されていないカメラも別の機材を間にかませたりするとつなげることができますが、ここでは割愛します。

カメラとパソコンをUSBでつなぎ、カメラの電源を入れると自動でドラゴンがカメラを認識してくれます。

ドラゴンがカメラを認識すると
メニューバー 撮影 > ビデオソース
メニューバー 撮影 > 撮影ソース

この中にカメラの名称が出てきます。
カメラを繋いでも画面が暗いままのときはここをチェックします。
つないだカメラが選択されていなかったら、カメラを選択しましょう。

ビデオソースがライブビューで見るデータ
撮影ソースが実際に撮影するときのデータ
です。両方とも接続したカメラを選択しましょう。

カメラの接続が切れたら

画面に青い枠が出ている時はカメラが接続されていないときです。

メニューバー 撮影 > ビデオソース >
の中にカメラの機種名が表示されているか確認しましょう。
チェックがずれていたら、カメラを選択します。

それ以外にチェックすることは・・・
→USB ケーブルが抜けていないか確認する
→Ctrl+R でカメラの再接続(Macではcommand+R)
→カメラの電源を OFF/ON する
→ドラゴン再起動
→カメラの電池パックを抜き差ししてみる
→USB ケーブル /USB 延長ケーブルが断線している可能性あり。ケーブルを交換してみる

カメラ接続の確認(Mac)

Macの話ですが
アプリケーションの中に「イメージキャプチャ」というソフトがあります。
それをひらくと接続しているカメラやスキャナの名前が出てきます。
そこにもつないだカメラが表示されていない場合はパソコンがカメラを認識していないということなので再起動をするなり、ドラゴン以外の原因を探しましょう。

    
コマ撮りのつくり方 2016年5月25日

つくり方:フレームレートとは

フレームレートって?

1秒の映像が何枚の画像から構成されているかをフレームレートといいます。
単位はfps(frames per second)。
フレームはコマ・画像のことですね。

テレビなどは30fpsで、1秒間に30のフレームを表示します。
(放送に関して細かくいうと29.97fpsになるんですが)
映画は24fpsで、フィルムのコマが24つで1秒の映像ができています。
映像を作る時にfpsをどうするかを決める必要があります。
テレビ放送をするときは規格なので守らないといけないですが、
YouTubeなどのwebにアップするデータはどんなfpsでも大丈夫です。

コマ撮りの場合、何コマで1秒分の映像になるのかは大事な問題です。
フレームレートについて簡単に説明していきましょう。

フレームレートを変更すると

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何かのアクションを10コマで撮影して、10fpsで再生すると1秒分の映像になりますが、5fpsで再生すると2秒分の映像になるのでゆっくりとした動きとなります。

あらかじめフレームレートを決めて「ここのアクションは何秒でするので何コマを撮影する」という計画を立ててもいいですし、撮影しおわってから再生してみて、動きが早いと思ったらフレームレートを下げたり、遅いと思ったらフレームレートをあげるという編集もできます。

フルアニメーションとリミテッドアニメーション

30fpsや24fpsなどコマを最大限に使うアニメーションを「フルアニメーション」と呼び、それに対してコマ数が少ないものを「リミテッドアニメーション」と呼びます。
1秒間に表示させるコマが多いほどなめらかな動きになりますが、その分撮影する枚数が増えるので、時間がかかります。逆にコマの数が少ないとカクカクして見えますが、それもコマ撮りらしさと言えるでしょう。好きなfpsを見つけてください。

何コマ打ち

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コマ撮りの現場では「2コマ打ち」「3コマ打ち」という言葉が出てきます。
アニメートの中の1つのポーズを連続で2コマや3コマ撮影する(同じコマを作る)やり方で、映像自体のフレームレートを変えずに、アニメーションのポーズの数を少なく動きをつける方法です。
24fpsに対して2コマ打ちだと12fpsと同じことになり、3コマ打ちだと8fpsと同じことになります。

編集で1コマの表示時間を長くすればよいわけですが、仕事などで監督や映像編集マンがコマ撮りに慣れていない場合や、普通の映像とコマ撮り映像がまざるときなどは全体のfpsを30や24などに統一する方が都合がよいので、2コマ打ちなどの撮影をすることがあります。

お仕事のときは監督や編集マンとフレームレートをいくつにするか、カットによって変えるのか、基本のフレームレートを決めるのかなどよく話し合う必要があります。

ちなみに24fpsは2,3,4,6,8など割れる数が多いのでアニメーションでよく使われる数字です。
また24fpsは30fpsに対して1秒あたりの撮影する回数が6コマ分少ないですし、編集作業も少なくて成立するので、効率的という利点もあります。