コマコマだより 2019年12月30日

同じ料理を3回つくる、という話

こんにちは、コマコマだよりです。勉強会のときに話したテーマなんですが、初めて何かを作ろうとしている人への話をします。
長々と語りますよ。

〜同じ料理を3回作る話〜

僕の友人に料理好きが2人いて、同じことを言ってました。

新しいレシピに挑戦するときは3回作る。
1回目はレシピ通りに作り、
2回目は自分なりのアレンジを加え、
3回目で完成させる。

この考え方はすごい良いなと思いました。

僕の勝手な解釈になりますが、
何が良いって最初の2回はある程度の失敗を前提で、ステップアップするのを想像している点。
それはポイティブでもネガティブでもなく、建設的な考えだと思いました。

(いま思い返せば、守破離にも通じる話でしたが今回は違うことを語ります)

建設的に進める

これは作品づくりにも通じると思います。
気負いすぎると失敗が怖くなって1つめが作れなくなります。
同じレシピを3回作る人は、失敗を反省して修正することが最初から織り込み済み。

ステップアップが分かってる。
失敗を恥じにせず自分の糧にできる。だから最終的に上手くなる。

10秒のコマ撮りを作ろう

だからまだコマ撮りを作ってない人は、まず10秒くらいのを作ればいいんですよ。
次に30秒くらい、その後に1分とか3分とかを作ればいいのです。
いきなり5分や10分の大作を作ろうとしても、その準備段階で息切れすることもあります。

5秒でもいいです。
短かったらループにすればいいんです。
短いのを“とりあえず”作ることにすれば作品作りに対するハードルも下がります。

完成させると成長する

そして1つめを作った効果は絶大です。完成させた瞬間から新しいアイデアがどんどん出てきます。技術的な改善点も見つかるし、キャラクターやストーリーなど「次はこういう話もできるぞ!」という気持ちが湧いてきます。これは1つも作ってない段階の人には想像もできないです。

これからの人生でまだ何年か生きるのならば、いくつも作品は作れます。いまはダメでも最終的に良い作品が出来上がればいいのです。いつか作る最高傑作のために目の前の作品が練習台になるのです。でもでも練習台だけど手を抜いていいわけじゃないですよ。手を抜くと成長できないので。

感想をもらう

それに1つ作れば、友達に見せることができます。そこで何か感想をもらえば嬉しくなって次のモチベーションになります。もしネガティブな感想をもらっても「はじめて作った10秒程度の作品だし、しゃーない!」って思えばよいです。

盛り込みすぎない

3つ作ることの効果として「1つの作品にテーマを盛り込み過ぎない」というのがあります。

これは小説家の森博嗣が言っていたことですが、小説家志望の人は1作目に自分のアイデアを盛り込み過ぎて読みづらい作品を書いてしまいがち。さらに良くないのが、全部出し切った後の2作目で何を書いたらいいのか分からなくなる、ということがままあるそうです。
だから処女作で出し切るなと。

3つ作ると考えたら「今回はこのテーマをメインにする。こっちのテーマは次回にまわそう」と計画が立てれます。1つの作品にどれくらいテーマを盛り込むかは作者の自由ですが、テーマをしぼれば話の内容がすっきりして分かりやすくなるはずです。

とにかく

色々書きましたが何より大事なのは、とにかく、今すぐ、なんでもいいから、1つ作ることです。
人形の動きがガタガタでも、光がチカチカしてても、作ったらそれは立派なあなたの作品です。そこで何か失敗してたら、次に活かせばいいのです。

私も作ります。
みなさんも作っていきましょう。


ABOUTこの記事をかいた人

竹内 泰人

「コマ撮り大好きコマドリスト」を名乗って活動中。
コマ撮り映像作家、CM監督、アニメーター。本人が監督するだけでなく、他の監督の企画にコマ撮りアドバイザーとして参加することも。

マネージメントはCM制作会社キラメキ。お仕事の依頼はこちらまで
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