コマ撮りのつくり方 2020年5月16日

スマホアプリでコマ撮りしよう“ストップモーションスタジオ”

スマホを使ってコマ撮りを作る方法を紹介します。
今回はストップモーションスタジオという無料アプリを使います。

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この記事の最後に小学6年生の生徒たちがストップモーションスタジオで作ったコマ撮り作品の紹介と、作り方の基本となる他の記事の紹介もします。あわせてご覧ください。

用意するもの

スマートフォン

iPhoneとAndroid、どちらでも。紹介するアプリは両方あります。
iPad版もあります。

スマホホルダー

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スマホを三脚に取り付けます。
スマホホルダー三脚用”で検索すると色々な商品が出てきます。
スマホホルダーにスマホを取り付けるとき、音量ボタンを挟まないように注意!音量ボタンがシャッターになるので誤作動します!

ミニ三脚

色々な種類があります。自分にあったものを使いましょう。

普通のミニ三脚
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足が曲がるゴリラポッド
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棒やテーブルに取り付けるタイプ
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撮影する机が小さい時などに便利。ゴリラポッドも棒に巻きつけれますが、ずれやすいのでテープで貼るなど必要です。

三脚がなくても

自撮り棒をテーブルにくっつけるとか、スマホを箱にくっつけて置くなど、カメラがずれないように工夫しましょう。

リモコン

画面にあるシャッターボタンをタップするとスマホがゆれがちです。リモコンを用意しましょう。もしくはタッチペンでそっとタッチ!

bluetoothリモートシャッター
こちらはダイソーで300円。(ボタン電池付き)
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イヤホンの音量ボタンもシャッターになります。
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※注意(追記2021/03/14)
bluetoothリモートシャッターは使用したところ、連写になってしまうエラーがありました。2台のスマホで同じエラーが起き、スマホの再起動などしても直りませんでした。問題なく使えたときもありました。
イヤホンのケーブルはいまのとこエラーがないので、イヤホンの方がオススメかもしれません。

撮影準備

スマホを三脚につけたら、三脚をテープで止めて、カメラがずれるのを防ぎましょう。重要です!
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アプリ:ストップモーションスタジオ

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今回紹介するアプリは“ストップモーションスタジオ”です。
僕が無料で使えるアプリをいくつか試して、一番よいと思いました。編集機能がたくさんあることと、「動画の書き出し」があるのが魅力です。(他にも良いアプリがあるかもしれません。情報待ってます)

Android版 ダウンロード

iPhone、iPad版 ダウンロード

解説動画

オカダシゲルさんの解説動画もあります。コマ撮りの流れがとてもわかりやすいので紹介します。(2017年の動画なのでアプリのデザインなど多少違います)

アプリ内の3つの画面

撮影、編集、音をつけるなど機能がたくさんあります。アプリ内で課金すると合成などの機能も増えます。ここでは最低限必要なことだけ紹介します。

プロジェクト画面

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アプリを立ち上げるとこの画面になります。撮影したそれぞれのシーンがここに並びます。 「新規ムービー」のプラスボタンをタップします。

編集画面

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タップするとこの画面になります。ここは撮影した画像を編集する画面です。まだ何も撮ってないので真っ暗です。右上のカメラマークをタップして撮影画面にします。

撮影画面

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撮影する画面になりました。

撮影する前にカメラ設定をしよう

まずはカメラの設定をします。
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マニュアルモードを選んでください。オートで撮影すると色みやピントが途中で変わることがあります。
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ホワイトバランス設定
白色が青っぽい白か黄色っぽい白かを決めます。見た目に近いものを探しましょう。
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フォーカス
ピントの合う位置を決めます。
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ズーム
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他にもiso感度、シャッタースピード、ズーム、ピントなどが選べます。

撮影しよう

シャッター

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赤丸をタップするか、リモコンを使って撮影します。
撮影すると右下の数字が増えます。

オニオンスキン

左のスライダーをいじると、1つ前のコマが半透明で表示されます。人形がどれくらい動いたかを確認しながら撮影します。前のコマを半透明に見せる機能をオニオンスキンと呼びます。
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グリッド

左下のアイコンをタップすると画面にグリッドがでます。
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右上の戻るボタンをタップで編集画面に戻ります。

編集しよう。

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再生速度を選ぶ

左の歯車マークをタップして映像設定をします。
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映像の再生速度を設定します。フレームレートと言い、数字が小さいと動きが遅くなり、数字が大きいと速くなります。慣れないうちは撮った後にfpsを選んで自分の好きなスピードにするのでよいと思います。
詳しくはフレームレートの記事にて

他にも画面の縦横比(横長や正方形)、色味のエフェクトなどの機能があります。

画像の削除

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撮った画像を削除したりコピーしたいときは、コマをタップするとメニューが色々とでてきます。
ゴミ箱マーク「削除」で要らないコマを消します。コピー&ペーストで同じコマを増やす(人形のポーズをとめる)などできます。

複数のコマをコピー&ペースト

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選択する」をタップし、コマ選択モード。ドラッグしていくと選択したコマが青くなります。「コピー」して「ペースト」すると一連の動きを繰り返すことができます。カット&ペーストすれば、撮影したシーンの順番を変えることも出来ます。

音声を入れる

左のマイクアイコンをクリックすると、音を録音できます。動画を再生しながらセリフを自分で入れます。iPad版だと効果音なども最初からけっこう入っています。

撮影を続ける場合は右上のカメラアイコンをタップ。
編集が終わったら左上の「」戻るボタンをタップでプロジェクト画面に戻ります。

動画を保存しよう。

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できた動画がここに並びます。

名前の編集

名前をタップして名前の編集ができます。(ただし、動画書き出しをしたときに違うファイル名になることがあります)

動画の書き出し

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右上の「選択する」ボタンをタップして、動画を選択。左上のエクスポートアイコンからムービーエクスポートをタップ。

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ビデオを保存」をタップするとスマホの中に(iPhoneなら写真アプリに)動画が保存できます。

画像書き出し

イメージ」をタップすると撮影した画像をまとめてzipで書き出せます。これで編集ソフトに持っていくこともできます。

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コマ撮りの楽しさに興奮するパラパラちゃんが出来ました!!

初学6年生のコマ撮り作品

こちらのコマ撮りは横浜市立戸部小学校の6年生たちがストップモーションスタジオを使って作ったコマ撮り作品です。


他にもこちらの記事で戸部小学校の作品を紹介しています。ぜひご覧ください。

作り方の記事

他にもコマ撮りの作り方の記事があります。参考にしてください。

作り方:基本その1

作り方:フレームレートとは

↓こちらを見るとプロのコマ撮りの現場の雰囲気がわかりますよ。
コマ撮り撮影現場の様子(小さい現場)

コマ撮り撮影現場の様子(大きい現場)


ABOUTこの記事をかいた人

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「コマ撮り大好きコマドリスト」を名乗って活動中。
コマ撮り映像作家、CM監督、アニメーター。本人が監督するだけでなく、他の監督の企画にコマ撮りアドバイザーとして参加することも。

マネージメントはCM制作会社キラメキ。お仕事の依頼はこちらまで
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日記サイト【無重力とザクロドクロ】
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